世界最強と謳うからには、それは唯一無二でなければならない。
時期を同じくしてふたつと存在しない。そういうものじゃ。
まさに孤高の存在じゃな。
ということで世界最強馬の称号をほしいままにしたイクイノックス号が、この度引退することになりました。
競走馬というのは2歳から走り始めて5歳ではピークを迎え、だいたいは7歳を待つ前に引退しちゃうのでじゃね、その世界最強の称号の輝く期間というのはいつだって短い。
イクちゃんはまだ4歳なので、ちょっと早すぎる気もするんじゃけど、こっから先その血を残すために仕方ない選択ではあろうな。
なんせ、サラブレッドは実に繊細な生き物で、脚を骨折などしようものなら、即死んじゃうのじゃもの、そりゃもう怖くてレースに使えやしないすよね。
種付けのシンジケートがどれほど儲かるのかを考えたら、会員の方々も納得してるんじゃなかろうかね。(イクちゃんは一口馬主さんがオーナーじゃ、たしか500分の1で募集掛かってたよ)
それにしても日本の馬が世界最強だったわけで、これはとてもすごいことだったんだよ。
考えてみたらじゃね、「世界最強」というのはなかなか判断が難しい。
スポーツの世界では割と普通に目指すものなんじゃけど、たとえば画家とか作家とか音楽家とか、まあ、なんでもいいんだけど、世界一みたいなものは決められないわけで、そういう意味からすると単純でうらやましいざんすね。
日本の画家で言うと葛飾北斎の評価が世界的には高くて、彼がもしかしたら日本で一番有名な画家かもしれないね。
「画狂老人卍」という雅号を晩年使ったりして、ちょっと中二病をくすぐるとこのあるお茶目なじじいだったみたいね。引っ越し魔で変人だったらしいしね。
しかしなんだろね、この卍(まんじ)ってさ(笑)
けど、世界一ではない。
よね?
というか、やっぱりこれは馴染まないわね。
みんなちがってみんないい。(みすず)の世界には違いないもの。
村上春樹と村上ショージのどちらが優れているか、みたいに不毛な議論を招くだけだもの。
(いえ、これに関してはちくわなりにちょっと判断できそうな気はしてるけど)
相対的な評価が意味を成さないというか、そもそも土俵が違うんじゃよ。同じ世界のようで実はちがうみたいな。
振り返ってみればちくわは世界最強になったことはないし、なにかでトップをとったことがない。
町内でいっても、これだけは誰にも負けないということがない。
もっと範囲を絞ればなんかあるんじゃろうけど、それはそれで虚しいばかりじゃな。
まあ、平凡というかそういう人生だったなあ。
逆にヘナチョコ度で行けばまあまあいいとこまで行くんじゃなかろうかね。;つД`)
まあ、いい。
というわけでやね、世界最強があるなら最弱も唯一無二の孤高として屹立してるわけじゃ。
争いごとの結果としてヒエラルキー最下位。弱虫の中の弱虫。
悲しいなぁ・・・。
そうそう、わが市のサッカーチーム「ギラヴァンツ北九州」ですが、彼らはJ3において最弱でした。全然弱かったです。
このままではJFLに落ちちゃうじょお! って言って来たのじゃが7勝21敗という圧倒的なスタッツで最下位に沈みましたよ。ももぱぱさんが大宮アルディージャがな、って言ってたけど、あそこもやはり立場を守れなかったようで、下のランクに陥落しました。奇跡というのはなかなか起きないから奇跡なのだし、やはり無慈悲な力の差の前には無力なのよ。
じゃあギラヴァンツも落ちたかというとじゃな、
落ちなかったΣ(゚Д゚)
下のカテゴリーの優勝チームと準優勝チームが、共にJ3に上がる資格を持っていなかったのじゃ。そのためにそのままの立ち位置に留保ということになったのじゃ。しょうがないからここに居てもいいよって言われた感じ。
なんてことでしょう。
最弱でありながらしがみ付いている。運だけは持っていたっぽい。これもまた奇跡に近いかもじゃ。
しやけどまあ今年は助かったけど、いつまでも運に頼っても仕方がない。
来年こそ頑張ってくれ。福岡に2チームは要らないとまで言われて悔しくないのんか。ギラヴァンツってなんですか? って言われてていいのか。客も離れてしまうぞ。いいのかそれで?
アビスパはJ1で7位だぞ、どうしてこんなに差がついた。
ということでじゃね、来年はもっと応援しよう。