日本シリーズが盛り上がっているようじゃ。
えっと、ようじゃというのはじゃな、ちくわの地元球団は早々とシーズンを終えて、日本一を決める闘いには出場していないからじゃね。
そうなのよ、在阪球団同士の戦いになってんので、関西は盛り上がってんだろうね。くらいのね(笑)ちょっと他人事なのでしたよ。
これはチュニドラことドラゴンズファンもおんなじ想いだろうし、在京球団のファンの皆様もちょっと白けてるやもしれないね。
ちくわは関西に暮らしたことあるので、サンテレビの影響を少し受けてて、若干阪神よりなんじゃけどさ、まあ、古い話だからねえ。
とはいえ、ここ二戦を観てたんだけどさ、なかなか接戦&劇的でじゃな、やっぱり野球って面白いよなって感じてたんじゃよ。
したらですよ。
なんか思い出したことがある。
なんだろう? なんでここまで忘れてたのかしら。 って気持ちじゃ。
そう昔読んだかんべむさし氏の書いた「決戦・日本シリーズ」という本じゃ。
これはウィキ君で調べたら1974年発表の小説というからじゃ、えーっと、そう49年も前の作品じゃ。
ここでは阪神(タイガース)と阪急(ブレーブス)がそれぞれリーグ優勝を果たしたことになってて。
関西圏での日本シリーズが行われる結果、互いにその雌雄を決することでじゃな、負けたチームの路線に勝ったチームの電車を一日走らせて祝おうという、もうね、滅茶苦茶でハチャメチャなお話だったんじゃよ。
かんべさんはどちらかが勝ったケースを書かなきゃいけないわけじゃが、それでは角が立つと考えたのじゃろうね。
お終いをそれぞれ二つに分けてふたつのパターンを書いていましたよ。
阪神が勝ったので・・・・・・。
阪急が勝ったので・・・・・・。
みたいにね(笑)
このころは確かお互いに乗り入れられる場所があったはずなんじゃな。路線にじゃな。今は高架になってて無理なんじゃけどね。
そこを含んでの愉快なイフを描いたのだと思います。ミステリー小説の逆パターンかな。誰も考えないのだけれど、できる箇所が一個ある、みたいなね。
もちろん阪急はスポンサーを降りて、今はオリックスブレーブスなので鉄道は元より関係ないのじゃけど。
それでも昔読んだこの話を昨日急に思い出したというわけじゃ。
それだけの話なんだけど、思い出した時妙に高揚しちゃった。それでここに書くことにしました。
思えば阪神が日本一になった最後というのが1985年らしいので、それだってすごく長いブランクがあるわけで、その間も腐らずに一生懸命応援してた人が居るだろうし、その蓄積されたマグマのような感情がいま噴き出してんじゃろうな。
まあ、どっちが勝つのも良いけどさ、やっぱり今回は阪神を応援しようかな思います。