バカには見えないという服を纏ってパレードをする王様のお話はみんな知ってるよね。

んで、子供が言うわけよ「王様はハダカだ!」

 

なんの忖度も気兼ねもなく言う言葉は鋭利じゃ。

子供は正直だから、そこいらに気を遣うことも無いものね。

そんな言葉を聞いて、大人たちも目を覚ますのであった。

 

王様はハダカだ!

 

まあね、だいたいパンツくらいは穿いてるようになってんだけどね。

 

えっとね、ちくわは最近「ちくわ君はハゲだっ!」って言われるようになった。うん、幼稚園でな。

忖度も気兼ねもなく言う子供の言葉なので、真実なんだろうなあ。遠い目。

でもね、でも、でもじゃね、

まだ生えてるんだもーん、ハゲじゃないですう。残念でしたあ。

などと、反論も出来ない。

なぜならちくわはもう大人だからじゃ。忖度も気遣いもしなきゃいけない立場だからな。

 

大人ってなんだよう。

 

「なんでハゲると?」などと訊いてくるので、子供らのふわふわの前髪を撫でつつ、「お前らももうじきなんだよう、そのままこの髪があると思うなよ」などと呪いの言葉を吹き込んだりしてる。

そんでね、最近では「強風オールバック」歌って胡麻化してるよ、これはハゲじゃなくてオールバックだからね♪ ってさ。

 

上はあれを真面目にやってみた動画。

かなり笑った。

なにごともちゃんとやると面白いもんじゃな。

 

 

けどね、子供だから仕方がないなあってなるけどさ。

ダイの大人がこういうこと言ったらかなり問題になるよね。

「あら、ちくわ君、きょうもハゲ散らかしてますね」みたいに挨拶されたらさ、「もう、今日死のう」みたいな気持ちなっちゃうと思うのよ。

いや、死なないとは思うけど(笑)ともあれ落ち込んだりはするかもね。

身体のことは申し訳ないが変えられないものもあるしな。

「なんで脚が無いのか」とか「指が足りない」とか、「目が三つある」とか「顔が無い」とかさ、どうしようもないじゃんね、言われたってさ。(知り合いに妖怪いんのか?)

でも、そこを言っちゃうのが幼さというか、無自覚と言うか、そういうものなんじゃろうね。

ハゲなんか全然たいしたことないのさ。

ほんとうなんだからね。

うん、ほんとうに。

(´;ω;`)ウッ…

 

さてさてさてさて、しかし長じてもズバズバ物言う人はいるね。

毒舌みたいに言われる人。

こっちは主にじゃと思うけど、人に対して距離を置きすぎることが嫌いな人だったりするんじゃと思う。

正論でビシッと言うので、そこんとこに悪意が無ければ、どうかしたらそういうキャラとして人気者になれたりする。

だいたいが裏表無さそうでじゃね、線引きがはっきりしてるので、逆にいじり易いというのか解り易いキャラになるからなんじゃね。

「わしはこういうものであーる」って大きな名札つけてるようなもので、そのトリセツ読めばだいたいの人柄が判っちゃうという、開けっぴろげな部分が安心感を与えるんじゃろうね。

ちくわの義母がこのタイプでねー。おいおいそんな事言っちゃって良いのかいって傍で見ててはらはらするんだけど、言われた方も笑ってるし、むしろ言われて喜んでる風でさえあるね、そのせいで友達も多い。

この人はこういう人だからって認識されれば、かなり込み入ったとこにも楽勝で侵入できるようじゃな。信頼も厚いようじゃ。

見習いたくもあるが、まあ、無理だな。これは個性だものね。

なかなかできるこっちゃないね。

 

それとは逆に(逆ってこともないけど)嫌われる毒舌は人の悪口言う人じゃね。

これは間違いない。

そこに居ない人を取り上げて欠席裁判しながら盛り上がれる人は、あんたが居ない時にはあんたのこと机上にあげて悪口言ってるよ。

友人にしたくない人じゃよね。

いやね、言いたくなる人も存在するよ、確かにね。上司の悪口くらい仲間内でしたって、それくらいは許されるとは思う。

けどね、そのくらいで笑い話にしとこうよって思うざんす。

出来れば関わりたくないねえ。

 

 

正直さと人間関係の構築との相性というのはじゃね、良医の匙加減ほどに難しいのかもしれんなあ、などと、ちょっと思ったりする。

ただ、そこいら辺ってある程度安全地帯の幅があるから、普通の人はその幅の分はきちんと身に着けてるはずで、あんまり心配しなくていいよね。

でもときどきあるじゃんね、無性に発散したくなること。

裏庭に穴掘って叫んでたらいいかもじゃな。

 

「おまえもハゲてしまえやあ!」

 

ふっふっふふ。(ああ、陰湿だなあ)