むかし、子供のころにばあさまがカキ氷機を買ってきた。
これを使うと自分ちでカキ氷が食べられるのだ、と宣言されてじゃな、「なんてこった~~~い!」とマジで喜んだちくわ少年でありました。
さっそく遊びに来てた従姉のおねえさんがやね、しょりしょりしょりとハンドル回して氷をかいてくれて、玉子と牛乳で作ったミルクセーキを上からかけてくれたのざんすよ。
こんな美味しいものがあるのか!
ちくわ、驚愕しましたな(笑) 口の中で儚く溶ける氷、濃厚で後を引く甘味。ああ、夏でよかった!((((笑)
冷たくて甘くて美味しい。 おかわり!
しかし、おかわりは無いのでした。_| ̄|○
あばあちゃんの買ってきたカキ氷機には大きな難点がありました。
それは普通のロックアイスは使用できないΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン というあまりにもしんどい欠点でございましたよ。
穴の開いたドーナッツ型の専用の氷しか使用できず、そのための製氷皿が二個しか付属されていないのでありました。
まあ、当時の冷蔵庫はものを凍らせる機能が貧弱でじゃね(専用の冷凍庫ボックスができるのはまだ先じゃったす、上の方に申し訳みたいな扉がついいてる感じ、そうそう、マンションの郵便受けみたいな)、たくさんあってもどうしようもないのではありましたけど、この二個の氷ではいいトコ三人前作るのが限界だったのでした。
そういうこともあってじゃね、その夏に二度ばかり使われた後はどこやらに仕舞われて、どうなったのか憶えていないのでした。
やっぱりカキ氷はお店で食べるが一番じゃな(笑)
というわけで、近所にある甘モノ屋に行くことが多かったんじゃけど、ここね、7年くらい前に店を閉じちゃったんじゃよ。
そこのカキ氷は実にキメの細かいもので、フッワフワじゃったし、シロップも実に美味しかったのよ、今考えてみたらね。
「花の露」って名前だったけど、あそこの氷はまじで美味しかったなあ。
あんなの食べられたのじゃから、当時はめちゃくちゃ贅沢だったわって思う。
この「儚くも消えゆくふわふわ感」というのは見直されてて、それを謳い文句にするお店もあるのだけど、なんかどこもインスタ映え狙ってんのか、派手過ぎてじゃな、なんといってもお値段がお高いざんすねえ。
ちくわはカキ氷に1000円以上って出せないわ。
だって氷じゃんね。(頭が堅い)
コメダ珈琲店とかも幟が立ってるけど、あそこのはどうなのかしらね。
九州は連日凄い猛暑になってて(他もそうらしいけどさ)、ちくわもいささかバテてきてましてじゃね。
飲み物じゃんじゃん飲むので胃も疲れてきてるすよ。
飲むものじゃなくてなんかこう身体を冷やしてくれるものは無いかいのう。
そう、カキ氷いいんじゃない。
んでね、探してみたざんす。そんでここはどうじゃって日曜日に行ったお店が超絶キュートで、ちょっと感心しちゃったのでした。
そこね、和菓子屋さんでした。
低い軒に葦簀が掛けられてて、その陰に木の長椅子が置かれててやね。表に出されたケースの中に葛饅頭とかがパック詰めされて置かれてる。ひどく交通量の少ない道路で、風鈴なんか吊るされてて、どうも家族で経営されているようで若い娘さんが注文取りに来てくれました。
ちょっと「ちびまる子ちゃん」に出てくる駄菓子屋さんのような風景です。
氷は大と小があって、蜜かけは定番のイチゴ・メロンとかの他にコーラやカルピスまである充実ぶりでした。
しかしここの売りは自家製の生レモンとおなじく宇治なのだそうで、ちくわは迷わずにミルク宇治金時にしました。
妻はソフトクリーム食べてましたな。
お祭りなんかで使う発泡スチロール製の容器に山盛りのカキ氷出てきました。この感じは風情が無いなあって苦笑いしちゃいそうなのじゃけど、容器洗うのも大変だろうしな。(お客さんとても多かったす)
店の横にゴミ箱があって、容器とストローを分けて捨てられるようになってました。しかもバケツに水が入れてあって、柄杓が添えられてる。手も洗ってねって心遣いがウレシイ。
束の間ではあるけど、清涼感に包まれて暑さ忘れました。
ゑびす餅店(福岡県北九州市八幡東区尾倉/和菓子) - Yahoo!ロコ
家族で甘物屋さんしているっていうと、「3月のライオン」を思い出しちゃうよね。基本棋界の世界がテーマなんだけど、三姉妹の住むうちが甘モノ屋さんで、いろんなコンセプトのお菓子を作って売るという。羽海野チカさんの漫画。
ほんと、昭和が感じられる風景ってなくなったよね。
個人の和菓子屋さんなんか、ちくわはここも含めて三軒しか知らないもの。笹屋さんと御座候さん。
却って東京の方が残ってるぽいよね。地方ではもはや絶滅寸前じゃ。
また食べに行くのでがんばってくださいね。
そうそう、うちの冷蔵庫には「白くま」が入っています。
練乳の掛かった氷のアイスじゃな。本物のお取り寄せ「白くま」はお高いので(黒柳徹子さんがハマってる言うてました)、うちのはスーパーにあるなんちゃって「白くま」なんだけど、ちゃんとおいしいですじゃ(笑)
これは鹿児島は繁華街の天文館にある喫茶店が売り出した名物カキ氷です。
ただ、まあ、これはそこが作ってるわけでは無くてじゃね、何処だか知らないアイスメーカーのものなのじゃ。(セイカかな?)
たぶんだけど「しろくま」という名称は一般固有名詞過ぎて商標獲れなかったんじゃないのかな。
よーしらんけどね。(笑)
とにかくね、氷はおいしいざんす。
かりかりかり。
結局台風は来るみたいじゃな。
まあ、しょうがないけどお手柔らかにお願いしたい。
とか書いてたら7号も発生したんじゃな。
少しは涼しくなればいいね。