さてさてさてさて、また久しぶりに本の話でもしようかいのう。

ああ、やれやれ。

本の話とかって、ここのトピのメインなんだけど、こういう話するとどういうわけか読んでくれる人減るんじゃけど。

 

まあいいや。

 

実は割と筋違いのとこから「だんなだんな、おもしろい本があるんですけど、どうですかい」みたいに言われて。

「え、おもしろいって、どんなふうに? え、エッチな本なのかい?」って訊き返したらじゃな。

ネタバレ厳禁の売れてる本ですよってお話でした。

しかあもじゃな、この本は紙の本でしか販売されない。なぜならば紙の本でないと無理なことがあるからです。

 

なあに? それ、なあに?(?_?)

 

って気になるじゃないですか。世界で一番透きとおった物語。

どんな話なんじゃろね。

杉井 光って人の書いた本でじゃね、杉井さんはもともとラノベの人なんだって。

 

いやしかしなあ、ネタバレ厳禁の本って、読んでもここで紹介できないしなあ。それにそういう謳い文句の本ってたいがい読んでもなあ、ただ怒りが湧いたりすんじゃよねー。今までの経験上な。

号泣するとか、三回泣くとか、あっと驚く結末とか、必ず騙されるとかさ。

泣けないし、驚かないし、騙されないままに読み終えて、壁に投げつけられるという顛末を迎えるね。

 

本が可哀想じゃ、人間よ、もうよせ。こんな事は。(おお、高村幸太郎?)

 

とかいいながら、ついつい好奇心だけで買っちゃうのが人間のサガというものじゃろうな。

買っちゃったよう。

そんで、妻が先に読んでじゃな、なんかがっかりした様子だったと思いねえ。

「ほら、読め。わしはもう読んだから、おまえも早く読め!」ってグイグイ押し付けられたす。

「わかった、わかったよう。読むよう」

って引き受けたのじゃけど、妻がどうしてこんなに焚きつけるのかは解ってるので、どうも読む気になんないのであった。

つまりね、妻は語りたいのであった。

ネタバレ厳禁本ゆえに、読んでない人とは語れないでそ。なので読んだ人と話がしたいのじゃな。

 

ここがあかんのじゃあ! とか、なんじゃこりゃあ! とか、どこかおもしろいんじゃあ! とか、主に広島弁になってるけどもじゃな、つまりはそういうこき下ろしを共有したいのでありましょうよ。いやな趣味だなあ。

 

まあ、ネタバレ厳禁なので、ここまでにしますけどさ、やっぱりちょっとがっかりしちゃったよ。

ラノベ出身の作家さんなので、読み易いし展開は速いしじゃな、ミステリーとしての要件はきちんと成立してんのよね。

ただ煽り文句もあって、こっちのハードルが上がってたからか、或いはちくわのミステリー拒否感が影響したのかはわかんないのだけど、あんまり感心はしませんでしたな。いや、普通に頑張ってんだけどね。うん。

 

最近は読む量も減ってきて、しかも好きな作家さんのばかり選んじゃうのでじゃな、もうひとつ幅が広がらない感じなので、こんなカタチでもいいので重い腰をあげられる煽りは歓迎なんじゃけどね。

なにか面白い本ありませんかねえ。

 

 

 

 

 

家出娘の近況。

うちの不良娘のチビタが出て行って三週間になるす。

一週間目はまったくの行方不明で、その行先は杳とも知れず、ずっと探し回っていたけれど見つからずで、もうどうしようもなかった。

そんで10日目くらいの雨の日に隣のビルとの隙間で鳴いていて、どうやらチビタに間違いない事がわかった。

雨の中その隙間に向かって何度も呼ぶのじゃけど出て来ない。仕方なしに餌だけ置いてたらすぐに無くなってた。

もう一度置いて様子を見に行ったらやっぱりチビタが食べてたよ。「チビタ」って呼んだら一目散に逃げてった。

なんで逃げるかなあ。

そんで結局のところ、うちから道路を挟んだ先にある駐車場の辺りで見つけることが出来た。

なんてことはない、こここそちくわがチビタを拾ってきた場所じゃ。

いたにはいたのじゃけど、駐車車両の下から出て来ない、餌を置いても鳴いてるばかり。

そっと離れたら一目散に飛びついて、相当にお腹が減ってたのかウガウガ声出して食べてた。

元々が警戒心も強くて、猜疑心も強い子だった。うちに連れてきたときも妻に触らせるまでひと月半かかった。

トイレも最後まで覚えなかったなあ、ちくわんちには二か所の猫トイレがあるんだけど、そこでだけってわけでもなくてじゃね、えらいとこで用を足すんじゃよ。なので粗相した場所には臨時のトイレを増設するしか無くて、かなり苦労したんじゃ。

結局、どうもこの辺りに棲みついたようで、ちくわが車で帰ると時々現れるようになったよ。

撫でることができるようになったね。(食べてる間だけね)

さて、そんで連れて帰ろうかって問題なんじゃけど、半年前はこいつも小さかったし、なにしろ疥癬で目は見えないし弱っていたから抱いて行けたけど、どうもその方法じゃ無理っぽい。

それにまた最初からあれをやんなきゃなんないのはすごく億劫に感じてきた。

妻が働きに出ることになった。

受け入れ側の環境が丁度変わってしまった。

 

ということで、この子のことは元に戻すってことになりました。

疥癬の治療してしばらく入院させたってことね。

冷たいようだけど仕方がない。

 

もちろん逢えたら餌もあげるし、嫌がらなければ撫でてやるし、なんだったらまた飼ってもいいんだけど。

なんだかねえ。

チビタ、そんじゃ元気でな。