「コンクリートから人へ」というスローガンを掲げる党があったよなと思う。
うん、なかなかいい言葉じゃ。
ただまあ、コンクリートも必要なんだよね、人はコンクリートの役は出来ないからね。
さてさて、今日はダムのお話ですじゃよ。
ダァムダァムダァムダァムダァムー!!! ってジョジョを気取ってみる。
世の中にはなんでこんなもんが好きなの? って趣味があるよね。
ちくわは鉄道ファンの気持ちは少しだけ分かるし、ミリオタの気持ちはもう少し良く分かる。
なのだけれどダムファンの気持ちはちょっと推し量れないのでしたよ。
「なんかさあ、全部一緒じゃね?」などと鼻をほじりながら言っちゃいそうな気がする。
たぶんそういうのは言っちゃいけない暴言なのじゃ(笑)
けどそうなのだもの、しかたないじゃないかあ。(えなりかずき)
そうなのだけれどね、こないだ秋月に行った話したじゃんね。
標高の高い嘉麻峠(かまとうげ)を抜けて、秋月に向かうには今度は一転して下るわけなのじゃ。
暗くて狭くてくねくねした道路を下り続けると、やがて江川ダムというのが見えてくるのじゃ。そこで視界が開けて道路も広くなり、やがて秋月に到着するんだけどもさ。
この道はいつぞやの大雨から通行が規制されていたんじゃよ。
山肌はいくつもの箇所で崩れて、道路は寸断され、ダムの中は倒木で一杯になっていました。
それがやね、今回通ってみると・・・・・・・。
完全に補修されというか、まったく別のカタチで綺麗な道路が作られていた。
もう出来立てほやほやって感じで、走るのがもったいないみたいな。
しかもじゃ、ドドーン! となんやらすごい建造物が見えてきたざんすよ! おおっ!なんだあれは?
細い山林の道路から視界が開け、驚くような大パノラマが広がっていたのであった。
石積みの大きな砦、軍事要塞か!?
なんじゃこりゃあ。
元からある江川ダムの上に、もう一個ダムが出来ていた。
ど、ど、ど、どういう意味なんじゃ?
小石原川ダムって言うらしい。(できた湖は令和あさくら湖って命名されたそうじゃ)
ドローン撮影とかもあるそうなので、水資源機構のページ貼っておきます。どんなダムなのか見て貰えたら解る思うす。
独立行政法人水資源機構 筑後川上流総合管理所 小石原川ダム管理所 (water.go.jp)
いやあ、それにしてもびっくりしただすな。
ちくわはこの形式ロックフィールダムというのを初めて見たよ、かっちょいい。
けれど、この工法のダムは結構あるらしくてじゃね、たまたまちくわが初めて見たというだけみたい。
重力式ダム、コンクリートで作られたアーチ形の奴はこう呼ばれているそうな。
下部岩盤がしっかりしていると、重みで水を貯め込むこの方式が有効なのじゃそうじゃ。
しかしそんなとこばかりじゃないよね。
そこでロックフィールですよ。
このロックフィールは中心が粘土層、そこにグラベル(小石)積んで壊れないようにして、最後に石を積み上げるという、「これならちくわでも作れるんじゃないかしら」って思わせる、ちょっとイイ感じの工法らしいす。
5層構造ということなので、そう簡単に作れるもんじゃないとは思うけどね。
そういえばダムを造る動物にビーバーが居ますね。
ちくわは幼少のころなんでそんなもの造るのか、ちょっと疑問だったことがあります。
詳しい説明抜きに「ビーバーは木を切り倒してダムを造る」としか聞いていなかったからやね。
なんでそんなことすんの? って思わなかった?
彼らは巣の出入り口を水没させることで、外敵の侵入を許さない感じにしてたのじゃ。賢い動物よのう。
ただ、人間の場合、出入りするだけで水浸しというのは、ちょっと気持ち悪いよね。
「ただいまー」ぽたぽたぽたぽた。
ところでじゃ、今回ダムのこと調べた際にじゃね。
奈良に1128年に作られた大門池は堤高32メートルで、14世紀にスペインで作られたアルマンサダムが出来るまで堂々の世界一のダムだった。 ってことに驚いた。
日本に世界一のダムがあった!
ダァムダァムダァムダァム! オラオラオラオラーッ! (くどいがジョジョ風)
すごいじゃんね。
もちろん、これは記録に残ってるってだけなので、もっとすごいのがあったかもだけど、それにしてもすごいじょ。
ちょっとはダムファンの気持ちもわかった。
いや、やっぱりそーでもないか(笑)
しかしやね、これらは灌漑と治水のためにあんのよね。
里ではもうすでに田植え終わってたよ。
手前の墓標みたいな柱は若木の支柱でじゃね、鹿とかに食べられないようにカバーがされてた。
いたるとこにあったよ。
大変な作業じゃんね。
今は新しいから光を浴びて、とって付けたような感じじゃけど、これも次第に馴染んでいくのじゃろうね。
いま観れてよかったよ。