ヒマワリの種が好きなのはハム太郎ですね。

ということでじゃ、はらぺこでヒマワリの葉っぱを食べてみる描写があるのがこの村上春樹の「パン屋襲撃」じゃな。

お腹がすきすぎてヒマワリの葉まで食べた二人は、パン屋を襲撃してパンを強奪しようとします。

そうして踏み込んだパン屋の主人は、いくらでも食べるがいい、そのかわりお前らを呪う。と言います。

 

そんなお話じゃな。(どんな話なんだ)

 

ちくわの生活圏にはなかなか美味しいパン屋さんが3軒くらいあって、パンという食べ物も実に美味しくなったものじゃなあってしみじみ思うのでありました。

その三軒がじゃな、やはりそれぞれに特徴があってじゃね、それに合わせてこちらで選ぶことが出来るのでした。 これってけっこう幸せなことじゃあるまいかと思います。

Pのお店は調理パンが安くて、まじ信じられんくらいにコスパが高いす。Rは甘味系の柔らかいパンが素晴らしく、ケーキ食べてるみたいにうっとりできますじゃ。Aはハードパンが滅茶苦茶に旨くてじゃな、ガシッとかぶりついてミミミミミっと引きちぎりますと、口の中で長いこと噛んでいられます。すばらしいおいしさですじゃ。少しお高めなのが玉に瑕じゃが。

これらのお店は割と最近できたのでした。

なのでじゃね、それまではここパン屋砂漠でしたよ。(いや、チェーンであってもそこそこのお味のとこは存在してたけどね)

 

もう10年以上前のことになるけど、少し遠いとこに美味しいパン屋さんがあって、駐車場完備で、ちくわと妻は時々そこまで足を延ばしてパンを買っていました。

なんでそこまで行くのかっていうと、ここまで美味しいと思うパンを食べたことが無かったからじゃ。

初めてここでパニーニ食べた時、「おおおおおおおっ!」って声が出て、泪が止まらなくなりました。

もちろん大袈裟に書いてますけど(笑) でも、それくらいに美味しく感じたのじゃったよ。

「うま~~~~~い!」

それから週末に時々通っていたのじゃが、ここ引っ越しましてじゃね、遠くなっちゃった(´;ω;`)さらに大きな建物になり駐車場スペースも拡大し、お客多過ぎてレジに並ぶ人がとぐろの様になっちゃってじゃね、店内をぐるりと塞ぐ事態になっちゃいました。

なので、その列の最後尾について列が進むあいだに並んでるパンを選るしかなかったよ。

ええ、通り過ぎちゃったらもう取り戻せない。(もう一回後ろに並び直せばいいじゃん!って思うかもだけど、通路が塞がってて逆戻りは無理なのね、動けないのじゃな)

すごいお店でしたな。

 

どうやら、うちの近所に出来たお店はこのお店といろいろと関わり合いがあるみたいで、ここの味をフィードバックしてる感がありますな、全部じゃないけどさ。

のれん分けというか、修行からの独立みたいな感じじゃろうよ。

ともかく、その遠い店には行かなくて済むようになりました。便利になったものじゃ。

やはり近所にないとなにかと困るのがパン屋さんじゃもの。

 

けど、ちくわはごはん党なので普段パンは食べないのぞ。

ここまで書いててそれかい。

うむ、そうなのじゃ、パンが無ければごはんを食べたらいいじゃなーい! てか、ごはんはおいしいぞお!

ってスローガンこそがごはん党の証なのでした。

日本ずんならみそする飲めって歌う、みそしる党の党首故千昌とは話がきっと合うと思うの。

 

 

あ、↑ 聴かなくてもいいよ。

そんなわけで、ちくわはパンはあんまり要らないんじゃよね。

ここまで書いててそれはどうよ? って読者諸君も居ると思うの。(そうよね)

けど、たまには食べるのよ。

現にこないだおうちの食パン買うついでに、自分用のクロワッサンも買ってきたんだから。

ちくわはクロワッサンについては厳しい見方すんのだぞ。

 

もともとこのパンはやね、生地にいくつものバターの層を作ることで、あの散らからずに食べられない皮が形成されるわけで、ものすごく手間のかかるパンなのじゃ。

しかるにじゃ、今や既存の生地シートがあってやね、それを巻くだけで焼けるのじゃ。

安価で大量生産に向く。(ちなみにそのシートを作る機械を手掛けたのは、日本のお餅製造機械メーカーらしいよ。餅伸ばせる機械ならクロワッサンシートなど簡単だったかもね)

あれはしかし旨くないのであった。なんでだろ。食べても散らからないしね。

 

そういうわけで今回はR店で買ってきたおいしいクロワッサン、明日の朝ごはんはこれにしよっ♪ 思いました。

ところがじゃ、朝起きてみたらそいつが無残な姿で床に転がっていたざんす。ほぼ皮の部分は食い荒らされ、噛み痕も痛々しく真っ白になってて、芯のあたりだけがころりと( ノД`)

なななななななななな!

チビタに違いない。

そうじゃ。疥癬が劇的に治って来たチビタが、お夜食に物色したのじゃった。

なななななななななな!

ちくわもしかし初めて見たわ、パン食べる猫。食べる? パン? 普通。

油断ならんなあ。

チビタは取り敢えず生きるために食べられるものはなんでも食べてたんじゃろうな。パンだってご馳走だったかも。

そう考えたら涙ぐましいのじゃが、しかし、こいつはめっさ食べるので、どんどんやっててじゃな、だから死ぬほどごはん食べてんじゃけどな。

あれでも足りないのかな。

それとも、夜は別腹なのかしら。

 

とにかくじゃな、テーブルの上にパンは置いておけなくなった。呪ってもいいですか?

野良と暮らすのはなかなか大変のようじゃ。

やれやれ。(おお、村上春樹っぽいオチ)

 

 

チビタ通信

頭が乾いてきて、両目が開くようになった。鼻はまだぶちゃいくのままだし、耳もまだ変だけど、ちょっと見られるようになってきたので今度写真撮ってやろう。そのうちアップしたいす。