誹謗と中傷はひとくくりになってる。
似たようなものだからなのかもしれない。
でも、似てはいるんだけど、字の成り立ちからしても同じわけではないよね。
ほらね、そもそもこれらは一纏めにすらなっていなかったのじゃ。なんか便利だからいつの間にかくっついちゃったようじゃな。
いわゆる四字熟語ではないのじゃった。
「愉快痛快」とか「悪戦苦闘」とかと形としては同じ感じじゃなかろうか。
そしる=誹る ことと 根も葉もないことを言いふらす=中傷 これの合体技。ツープラトン攻撃みたいな(笑)
けどさ、なんで「中」なんじゃろね。「小」とか「大」は無いのかしら。「大傷」じゃと「大怪我」みたいになるからなのかしら。「小傷」は「軽傷」だからなのか? どうもうまく納得できないねえ。
しやけど、ありもせん事を言い振らかされたりしたら、やっぱりすごい困るしな、出どころどこなのか知りたくなるし、できたら言いふらかした人間見つけてやね、糾弾して、場合によっては制裁くらわしたくもなるよね。
たとえばじゃ、こんなウワサ出たとしましょうか。
「ちくわ君は宇宙人で、同じ星から来たジム・キャリーとはマブダチらしい」
なんだ宇宙人って! 同じ星ってどこだよ!ジム・キャリーって会ったこともないわあ! このようにじゃな、いろいろ反論したくなるわけじゃ。(注意:えっとお、ジム・キャリーさんはどうやら同級生らしいので、勝手に名前を使わせてもらいました。見てるとは思わないけど、ごめんなさい謝っておきますじゃ)
まあ、こんな中傷なら、そう目くじら立てることはない。せいぜい宇宙語で話しかけられたり、「よう、ジムは元気?」とか言われるだけだろうからな。「うん、すごく元気にしてるよ」とか答えとけばいいしね。宇宙語で返せばいいだけじゃ。
ただ、そらものすごく困る中傷もあんのよ。
もう悪意が無ければ思いつかんような、肺腑をえぐり咽喉陳子引っ張られるような、悔しくて情けなくて地団駄踏みたくなるようなやつ。
(適切な例が思いつかないし、思いついても書いちゃダメだろうから、特に略しちゃうけどね)
誹謗に関しても一緒じゃ。
「ばーか、あーほ、寝小便たれー」とか言われてもじゃ「そういうこというひとがばかなんですぅ」って言い返せばいい訳だけれど、ホントはもっとすんごいこと言われるんじゃろうし、言い返すって言ったってじゃな相手の顔も見れんのに、言ってもしょうがなかったりするしな。
実際に身体的欠損とか身体的特徴とか、出身にまつわる出自の問題とか、言われたくないことってみんなあるしじゃな、そこを突かれることは冗談じゃ済まないケースもあるわけじゃ。
ちくわもハゲとかデブとか短足だとか、まあまあ傷ついたりすんだけど(誰に言われてるの?)、けれど中傷と違うのはそれが「ほんとのこと」だったりするってことじゃ。(´;ω;`)
しかし、ほんとのことでも言っちゃいけないことはあるでしょ?
そんで、普通言わないじゃん。
日常会話で出てこないじゃん。
ち「ハーイ!ジム」
じ「オー、ちくわハゲ」
ち「なに!? ジムおまえいまなに言うた? もう一回言ってみろや」ピキキッ。
じ「オー、ちくわハゲ」
ち「もう一回言えという意味ではなーい!」
じ「ちくわハゲ、ちくわハーゲー♪」
ち「きさまもうゆるさん!」プルプルプル。
喧嘩にしかならんわあ。
たとえ事実だとしても、相手が嫌がってるなら止めてあげようよ。
つまりやね、これらは相手とマジ喧嘩する覚悟無ければ使っちゃダメなんじゃよ。
「きさまもうゆるさん!」(さっきの続きじゃな)って胸倉掴まれてから、「いやいや冗談じゃん、なにマジになってんのよ」とか言ったって、だいたいはもう遅かろう。 きっとハゲの頭突きが顔面に炸裂するでありましょう。
ハゲの頭突きは痛いぞ。
緩衝材無いからな。( ノД`)
しかしやね、こういう覚悟も無いのにコレやっちゃう人いるね。
売り言葉に買い言葉ってあるじゃないですか。
普通に気遣いして、礼を尽くせば届いたかもしんない言葉が、もうその通りには届かないじゃろう。
なんで相手のこと考えずに、自分だけ気持ち良くなろうとするのかな。バカなの? 死ぬの? って人。いるのよね。
火薬庫の中を松明で照らして見ようとする人。
繋がれてないピットブルをからかおうとする人。
人は痛い刺激を受けたら、同じように返すだろうよ。
けれど、同じところまで堕ちたくない人は反応しないじゃろう。
それをいいことに嵩に懸かる、相手は弱いのだと思い込む。ひどい言葉を投げかける、からかう、執拗に絡む、粘着する。
相手が嫌がってるのを見て喜ぶ。
卑怯者の変態じゃ。
いつか痛い目に遭えばいいのに。
ネット世界での暴言を、もう少し簡単な方法で懲らしめるカタチって、どうかしたらすぐにでも出来るかもしれない。
証拠はあるものね。
口論のように「言った、言わない」の水掛け論になりにくいしな。
できたら自分の言ったことの責任を負って、幾ばくか慰謝料を払わなきゃなんなくなる形が望ましい。
誰が言ったかの特定を簡単に出来るようにしたらいい。
簡便に訴訟が起こせるようにすればいいだけじゃ。
その昔、讒謗律(ざんぼうりつ)という法律が出来たことあります。明らかに政府の悪口を取り締まるための悪法で、今の世の中に合うものじゃない。(しかも、日本史の試験に出る漢字の中で極めつけに難しかったじょ)
けれど、民間の民事訴訟には使えてもいいかもじゃな。
自由に物は言える、ただ、そこに責任も持たせる。
それだけでいいんじゃもの。
言葉は人を励まし、鼓舞し、助け、癒し、笑わせ、融和する。
自分は独りじゃないのだと、教えてくれる。
でも、傷つけ、泣かせ、脅し、不安にさせ、苦しめ、挫折させる。
自分は独りなのだと絶望の淵に立たす。
勘違いしないで欲しい。
誰かを傷つけていいわけはない。
どうか、相手の立場にたって、いったん立ち止まって考えてみようよ。
その言葉は尖ってやしないだろうか、誰かを傷つけやしないだろうか、自分を貶めてはいないだろうか。
送る前に考えてみよう。
感情が露わになってないか。