アンドロメダ言うても、なんのことか分かんないよね。
これね、今回のは映画なの。
「アンドロメダ病原体」マイケル・クライトン原作じゃ。
マイケル・クライトンといえばやね、「ジュラシックパーク」とか有名ですわね。亡くなっちゃったけど。
ウイキで初めて知ったんだけど、アンドロメダは小松左京「復活の日」をヒントにしたかもしんないのじゃそうじゃ。
なるほど、科学知識と途方もない大風呂敷を敷く点で、両者はちょっと似ているかもしれない。
さてさて、映画なんだけどね、ちくわはテレビで多分二回観たことがあるだけで、記憶もあいまいになってるのじゃけれど、当時死ぬほど興奮しましたよ。
その興奮がホンモノなのか、中二病が起こした麻疹みたいなものなのか、もう一回見たい気がする。判断するために。
(けっこうな確率で、「わしはこれの何に心躍らせたのか?」ってじゃね、再視聴して感じることはあるからなあ)
ただ、死ぬほど怖い思ってた「放射能X」は、再視聴してみても怖かったりしたので、まあ、なんとも言えんのだけどね。
(この映画はちくわが生まれるより前に公開された作品で、白黒映画だったんだけどもね、けど映画作るタマシイみたいの感じたす)
さて、ちくわ少年は、この映画「アンドロメダ」のそもそも何に大興奮したのか。
それはじゃな、秀逸なストーリー展開と一流のエンタメが持つスリリングな流れ、と言うてもええんじゃなかろうか。
砂漠の小さな村に人工衛星が落ちます。それは軍が放った宇宙生物捕獲用の衛星でじゃな、すうぐに回収班が現地に向かうんじゃが連絡が途絶えて、高高度偵察機で見たところ彼らが全滅してるのが分かるんじゃな。
なにっ? てなもんですじゃ。
そこで防護服着た回収班をもう一度差し向わせたところ、村の住人はほぼ死滅、しかも血液が砂のように乾いちゃっていたのでした。
死体の手首切ったら、砂がさらさらさらさらと流れる。 このビジュアルがありえなくて怖い。
(もう、このオープニングからあれよね、最近のシューティングゲームっぽい始まりじゃと思うぞ、ちくわ)
衛星は住人によってこじ開けられていて、そこから漏れた何かによって、村は全滅したのだと考えられるのですが、ここに生存者が見つかります。
アル中の老人と、乳児。2人の生存者。
彼らはなぜ助かったのか。
回収班は衛星を持ち帰り、軍の研究所で中に何か残っていないかを探し、人類が死を免れる方法を探そうとします。
老人と乳児に共通するものは何か、頭痛くなるくらい考え続けるのですが、わかりません。
しかし、やがて研究所はその未知の生物に汚染されて・・・・・・・・・・。
そういうお話じゃ。
これがもうさ、緊迫感が半端なくてねー。
今となっては古臭いのかもだけど、地下に何層にもなった研究所とか、ちくわ想像も出来なくて、はわはわしてしまったというわけじゃ。
(あのアンブレラ社の先駆けじゃよね、研究所)
福岡も非常事態宣言が発令されてやね、今日なんかほんと街はシンとしてる。
それで、この映画のこと思い出したのかもしんない。
見えない敵と闘うのって、えらく大変じゃな。
放射能Xは大きくなっちまったアリと闘うんだけど、まだ、あれのが救いがあるよね。
だって、見えるんだもん(笑)
水も電気もガスも食料もあって、街はなんにも変わらないのだけれど、いつなんどき自分が死に至る病に冒されるか分からない恐怖はあって、周囲の人の誰もが罹っている可能性が拭いきれなくて、今吸い込んだ空気にもウイルスが潜んでるかもしれない。
なにも壊れてないし、なんの変りもない風景に、死の香りが含まれている。
息を吸い、そして吐く度ごとに、死の香りを嗅ぐことになる。
スーッ。
ハーッ。
スーッ。
ハーッ。
頼れるのは口を覆うマスク一枚。
なんと心細いことか。
あんまり考え過ぎたら神経衰弱になりそうじゃな。 いやーっ( ノД`)
しやけど、全然考えないと罹患して、誰かをその仲間にしちゃうじゃろう。(ゾンビ映画じゃんね)
自分が罹っちゃうのはあれだけど、誰かに移したくはないなあ。(いや、息しながらも酸素摂れなくて、溺れるみたいに苦しいそうなので、やっぱり自分も罹りたくないす)
アンドロメダは、首の皮一枚残した感じで人類は助かるんだけど。(ネタばれじゃ)
コロナもどうかみんなで協力して鎮めたいものじゃね。
出かけられなくて不自由なおもいするかもだけど、そんで将来の行く末を心配したりしちゃうけど、でも、きっと大丈夫。
人類はきっとこんなものくらいに負けないでしょう。
ええ、こんなちんけなものに負けるはずがないよ。
日出る処の天子、日没する処の天子に致す。恙無きやと。
聖徳太子が煬帝に送ったと言われる書簡。この場合の「恙無きや」と言うは「ツツガムシに咬まれたりしてないよね=無事かな?」って意味じゃそうじゃ。ツツガムシ病は当時怖かったんじゃな。
いまならさしずめ「コロナ無きやと」って言わずにいれまいな。