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【理由はなくてもイタリアが好き♡】ブログです。

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イタリア旅ライターのRosaです♪



イタリア国内にとどまらず、

西洋美術史の「横たわる裸婦像」の原型にも

なったと言れている、


【ウルヴィーノのヴィーナス】 Venere di Urbino

フィレンツエのウフィツィ美術館



今回は、

ウルヴィーノのヴィーナスから



絵画展に出掛けられた際に、

『より楽しむポイント』として

ご紹介したいことがあります♪








そのポイントとは、
絵の中に描かれているモノに注目すること。


・小物


・動物


・植物


・色




まずは、何が描かれているのか?



動物であれば、

・犬なのか?

・猫なのか?

・羊なのか?



植物ならば、

・バラなのか?

・ユリなのか?

・ざくろなのか?



なんとなく見過ごしてしまいがちですが。。。




実は、これらの小物達が作者が言わんとしている


秘められたメッセージ

伝えていることがあるんですよ!



では、実際に絵を見て行きましょう!




【ウルヴィーノのヴィーナス】 Venere di Urbino

フィレンツエのウフィツィ美術館


その昔は裸体を描くことさえタブーだった時代も

あったと言われています。


この絵はTiziano Vecellioによって

1538年に描かれ、

横たわる裸婦像の原型とも言われる作品です。



絵をオーダーしたのは、後のウルヴィーノ公となる

グイドバルド デッラ ロヴェレ

(Guidobaldo della Rovere)


自宅に飾るために

「裸体の女性」をオーダーしたのだとか。


ちょっと大胆?(笑)


絵の後ろ部分には、メイドらしき女性も描かれています。


注目していただきたいのは、

横たわった裸婦の足元にいるペット。


「犬」です。



西洋美術では、犬は古来から

人間に最も身近で、「忠実」であったことから

「忠誠」のシンボルとされていました。


つまり。。。


犬が描かれていることによって、


この絵の解釈としても

夫婦間の忠誠の「愛」のシンボルを意味しています。

夫である男性だけに

忠誠、従順を誓っているということなのですね。





対して、構図が似ているにもかかわらず、

スキャンダルとなった作品があります。


見てみましょう。


オルセー美術館にある

エドゥアール・マネの【オランピア】

1863年に描かれた作品です。



こちらは、ウルヴィーノのヴィーナスと

よく似ているにもかかわらず、

不道徳として大スキャンダルとなった作品なのです。


でも、なぜでしょう?






こちらも足元をご覧ください。見えるかしら?

彼女の足元にペットがいるのです。


「猫」がいますね。


(猫好きの方、ごめんなさい~)



忠誠のイメージ「犬」に対し、


猫は、

西洋であまり良いイメージがなく、

(人の言う事をあまり聞かないから)


不道徳のイメージがついていたのです。


さらに「黒い猫」ということもあり、

自由な象徴イメージ(忠誠とは逆)が強まったのです。


小物でいうと、

片足の脱げたサンダルと、身につけている装飾から

娼婦のイメージを印象付けたのでした。



神話的アプローチ以外で裸婦像は当時は

認めていなかったのです。


この黒猫を携えた裸婦像は、

性的かつ不道徳イメージが強く印象づけられ

混乱、大スキャンダルとなったのでした。


構図はよく似ているのに、

絵画の意味合いは

随分と異なるものとなってしまったのです。



これからは

人物画に描かれている、小物、ペット等に

注目してご覧になると、

今までと違う楽しみが出てきますね。





●イタリア豆知識●


絵画で描かれている、小物、動物、植物等には

メッセージ性が含まれている。


犬= 忠誠、忠実、従順


猫= 不道徳、自由(言う事をきかない)、悪魔的



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