最近図書館で、
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」
と言う本を借りて読みました。😊
2018年の本ですが、
Amazonのレビューは3000を超え、
4.5と高評価。
(AI技術は日々進歩していますが)
今読んでも、大変学びのある内容でした。
具体的な中身としては、
前半部分がAIの本質と課題。
後半部分が、現代の子供たちの読解力の
調査結果&AI技術に淘汰されない職業に
就くために必要な事は読解力である
理由と言うのが、詳しく解説されていました。😊
内容としては、
筆者が読解力を測るための大規模テストを行った結果、教科書レベルの文章ですら正しく読める学生は全体の2割程度しかいないことがわかった。
そもそも現行の詰め込み型や暗記型の学習は、
AIが最も得意とする分野であるため、
文章が正しく読めない8割の人間の仕事が、
AIに取って代わられる可能性がある。
一方、文書を正しく読むことや
ひとの感情を理解することなどは、
AIが苦手とする分野であるので、
このAIが苦手とする「読解力」を伸ばせれば、
AIに負けない人材になれる!と言う内容でした。
(うまくまとめられませんが、もっとずっと論理的に書いてありました。↑)
私はこれまで「AI」と聞くと、
未来を変える先進的な技術とか、
知らぬ間に生活の中に広がってきた何か
得体の知れないものと言う
イメージを持っていましたが、
現状AIはあくまで計算機であり、
シンギュラリティは来ないと
言う筆者の主張を読み、
(シンギュラリティ=自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良を繰り返し、人間を上回る知性が誕生するという仮説)
漠然と不安を感じる必要はないのかなぁ
と、感じることができました。
筆者は、AIの持つ単純計算や莫大な記憶力には人間は太刀打ちできないけれど、
AIが不得意とする読解力を伸ばす事で、
AIに成り代わられない人材に
なれるはずだと言います。
…ただ、本の中では読解力をどうつけるのか?までは言及がなかったのと、
高校生になると読解力はあまり伸びないようである。
と言う点で、子供の読解力どうすれば…??
と疑問は残りましたが、
よく言われる「考える力」の大切さを
改めて感じた1冊になりました。
内容説明
大規模な調査の結果わかった驚愕の実態―日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない。多くの仕事がAIに代替される将来、読解力のない人間は失業するしかない…。気鋭の数学者が導き出した最悪のシナリオと教育への提言。