美容室 | サンキューパセリな人生を。

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泣きながらごはん食べたことがある人は、生きていけます。

 

2020

元々は実家から30分ほど車を走らせたところにある美容室Cに行っていた。結婚し実家を出て今住んでいる家から美容室Cまでは車で50分ほど。少し遠い。しばらくは通っていたが、さすがに遠かったのでここ数年は今住んでいる家の近くにある美容室Rに行っている。初めて美容室Rに行った日。友人の結婚式の為にヘアセットをしてもらった。私のあいまいに伝えたイメージを可愛くそのまま形にしてくれて、ここに通い続けようと決めた。その後のお会計の時に気付いたことがある。美容師のM田さんの爪がカラー剤で茶~黒色っぽく染まっていることに。お洒落で格好いいと思った。「M田さんの爪、お洒落ですね。」と伝えると「え!!!!コレですか??汚いですよ(笑)」と笑われた。

 

 

2025

3~4月は卒業&入学シーズンで予約がいっぱいになるということで、2月前半にいつもの美容室Rで3月末に予約を入れていたが謎の肌荒れによりカラーが出来なくなり、予約をキャンセルした。しかし、どうしても職場復帰前に髪色を暗くしたかった。初めての場所はなんとなく嫌だったので、実家にいるときに通っていた美容室Cに連絡をした。

 

 

指名はしていないが、基本的にいつも担当してくれる美容室CのY子さん。9年もここで働いているらしい。最後に通ったのは2年前だったが私のことを覚えていてくれた。髪を染めシャンプーまで終わった後、プライベートな話になった。私が知っている当時の彼氏とはお別れしており、今は1つ年下の彼氏がいる。私が知らない2年間の間にその彼とは1度お別れし復縁していた。彼氏の愚痴を言いたいが為に下に向けられたドライヤーは強風から弱風に変更され、ずっと風を出していた。しばらくそのままの状態で、何を乾かすわけでもないドライヤーのスイッチを切った。愚痴を言うことに専念するようだ。区切りのいい所まで話した後、スイッチを入れ直し、ようやく私の髪を乾かし始めた。

Y子「彼氏、タバコおぼえたんですよ。最近。」

K 「えー!!タバコですか…。あまりよくないですよね。

   なかなかやめられないって聞くし、

   お金もったいないですよね?」

Y子「…教えたの、私なんですけどね?」

なんだ。惚気かよ。否定して欲しいのかと思って本音を言ってしまった。そんなに愚痴を言い続けるのにも関わらず付き合っている理由を知りたくて、どこが好きか聞いてみた。ドライヤーは強風で私の根元から毛先にかけてを何度も往復していた。

「えー、、…。やっぱりコツコツ頑張るところですかね。あとは*****???まぁ性格は嫌ですけど(笑)」

ちょうど耳の位置に風が当たって、大事なところが聞き取れなかった。とりあえずニコニコしておいた。美容師さん側の気持ちがわかった気がする。

 

 

お会計の時に見えたY子さんの指先を見た。

とても格好いいと思った。

そういえば、結婚したいって言ってたな。

次会う時は名字、変わってるかも。