昨日、『アンチゴーヌ』という舞台を観に行った。
ギリシア悲劇をフランスの劇作家ジャン・アヌイが書いた傑作だとの話。
オイディプス王の娘、アンチゴーヌが自らの意志に忠実でいたいがため法律を破り、
叔父であるクレオン王と対峙する。
アンチゴーヌは蒼井優さん、クレオン王は生瀬勝久さん。
……めちゃめちゃ面白かった。
NOと言えるアンチゴーヌの若さが眩しく、
大人の理論で諭すクレオン王に共感する。
2時間ずっと「お前の生き方はそれでいいのか?」と
問いかけられているような気持ちにもなり、
ギリシアを感じながらも、今を感じる。
十字に作られた舞台は死角も多いけど、気にならなかった。
わたしは全てを観たいとは思わない。
生きている中で、実は見えないことの方が大切なんじゃないかと、
常日頃から思っているからかもしれない。
感じるということができる舞台。
素晴らしかった。
こういうのがずっと観たかったのだ。
わたしは時々、人はなぜ舞台を求めるのか?と疑問に思っていた。
もちろん1つの娯楽だと思う。
ただそれだけじゃないような気もしていた。
その答えがやっと見つかった。
舞台を観ることは、人生を深く生きることだと。
正解なんてないんだけれど、わたしの中の答えが見つかってスッキリ。
そう気付かせてくれたアンチゴーヌとクレオン王に、最大の賛辞を送った。
もう一度観たいなぁ。
しみじみ思う作品でした。