人生の意味とお風呂のふた。 | カメロンのブログ

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この本を読んで、お風呂のふたを買いにドンキホーテへ出かけました。
「嫌われる勇気-自己啓発の源流『アドラーの教え』」
風が吹いたら桶屋がもうかる的な話ですが、本当にそうなんです。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

はっきり言って、わたしは自己啓発本ほど、怪しいものはないと思っています。
ただ、わたしの敬愛する新潮社出版部部長の中瀬さんがオススメされていたので、思わず買ってしまいました。

アルフレッド・アドラーは、精神科医であり心理学者で、
フロイトやユングと並び、現代における心理療法を確立した人だそうです。
この本のタイトルは、ただ一つのパーツであり、
神髄は、嫌われる嫌われないということではありません。
解釈を間違えると、えらいことになりそうな本です。
良著かどうかは、読む人次第だろうなと思いました。

人の悩みは全て、対人関係である。
今の行為は、過去とは関係がない。
今の行為の裏付けをするために、過去の経験を引き合いに出しているだけだ。
そんな因果律の逆転。
世界を変えるのは自分である。
誰でも今すぐに幸せになれる。
そんなことを、哲人と青年との対話方式で、
丁寧に丁寧に説かれている。

3分の1ほど読んで、友人に「この本、面白いよ」と伝えたところ、
面白そうだから読みたいと言われました。
翌日、別の人に「面白いし、あなたのためにもなるから読んだ方がいいよ」とオススメしたら、
嫌がられてしまいました。
このわたしの二つの行為には、圧倒的な差があります。
この本の後半に書かれていました。
最後まで読んだら、オススメしなかったのにな・・・。
自己の課題と他者の課題への介入。
前者と後者では、行動の意味合いが全く違う。
わたしは、親しくなればなるほど、
相手のエリアに土足で踏み込んでしまう傾向がある。
自分=他者だと倒錯してしまうのかもしれません。
ただの勘違いだったのだと、気付かされました。
他者を尊重してこその人間関係なのだということ。
ハッとしました。

人と人との間は、縦ではなく横であることを自覚すること。
家庭でも会社でも恋愛関係においても。
もちろん、最低限の礼儀はわきまえた上での話ではありますが、
年上でも年下でもいかなる関係性においても、
相手を尊重するためには、個を認めるということが大切。
だから、ほめるとかけなすとか、評価することは、
他者より自己が優位にあるという勘違いの元の行為なのだと。
わたしは子供が出来たら、褒めて育てたいと思っていました。
それも、子供を一人の人として尊重していないというのだ。
う~ん、難しい。
でも確かに、褒められることが目的となってしまう可能性もあるしね。
かと言って、叱り飛ばすということも良くなさそうだ。
あ、そうか。
「あなたには可能性がたくさんあるんだよ」と
ただそれだけを伝えればいいのかもしれない。
そうしよう。
わたしの子供には、自分の価値観を押し付けないようにしようっと。
と、絵に描いた餅的な妄想までしてしまいました。

そして、自分が正しいと思いがちな私ですが、それもどうかという話。
周りを仲間と思うか、敵とみなすか、アドラー心理学の根本的なところに帰結するようですが、
「自分が正しい」という考えは「他者が間違っている」という考えにつながり、争いしか起こらない。
周りを敵とみなしている行為だという話。
確かに…。
「自分が正しい」という考えは今すぐにでも捨てよう。
そして、一番、心に響いた言葉は、「真剣に今を生きる」ということ。
本には、「深刻ではなく真剣に」と書かれていた。
これ、悩む後輩にずっとわたしが言っていた言葉だ。
なんだか、ちょっと嬉しかった。
自分哲学との共通点が見つかって、ちょっとホッとしました。

さて、もう1冊、生々しいタイトルの本をご紹介します。
「『社長』を狙うか、『社畜』で終わるか。」
「社長」を狙うか、「社畜」で終わるか。
クリエーター情報なし
日本実業出版社

これは、ビジネス本ではありません。
仕事哲学の本です。
著者は吉越浩一郎さんという、メリタジャパンを経て、トリンプインターナショナルの社長を経て、
定年前に退職し、今は執筆活動や講演をされている方です。
2008年にベストドレッサー賞まで受賞されています。
今まで、たまにビジネス系の本を読むと、
「そんなこと知ってるわ!」とお金をドブに捨てたような気持ちになっていたものですが、
それがこの本を読んで、なぜか分かりました。
机上の空論だったから。
吉越さんのお話は全然違います。
勉強になりまくりです。
世の中、こんな考えの社員ばかりなら、日本経済は一気に好転する。
そして、自分がいかに持たざる者なのかを痛感しました。
今、何をすべきか、
利益を生むために、何を目標とするのか、
その目標は人が幸せになれるのか、
そんなことを考えるようになりました。
今、自分にできることを最大限にやろうと、考えています。
吉越さんは、LIFE FOR WORKではなく、WORK FOR LIFEだと言う。
自分の生活を見直して、もう一度踏ん張ってがんばりたいと思いました。
善は急げと、はやりの朝活をすることにしました。
早起きして、英会話を習いに行ってきます。
絶対に必要となるに違いないから。
その時に慌てても遅いから。

この2冊、中身は違いますが、根本は同じだと思いました。
自分の人生は自分のものなんだということ。
そして、母の言葉を思い出しました。
わたしが人生の岐路に迷っていた時に、
「人生は自分のもの。好きに生きたらいい」とハッキリ言ってくれました。
ずっとそんな育て方をされてきたような気がします。
いざという時に、そんな言葉を言える母には、やっぱりまだまだかなわない。
大切にしなきゃいけませんね。

この1年、ほとんど本を読んでこなかった。
通勤電車に乗る時間が短いから。
忙しすぎるから。
アドラー心理学に照らすと、そんなことは言い訳にもならない。
ただ、本を読みたくなかったから。
そんなシンプルな理由に行きあたる。
今、とても本が読みたい。
もっともっと先人の知恵を借りたい。
時間がないならどうするか。
本を読む時間の確保に充てるため、半身浴をする。
そのために、お風呂のふたを買いに行ったのでした。
しょうもないけれど、一歩を踏み出すということが大事。
わたしはまだまだ変わります。
人との関係性も見直します。
「大切なのは、なにが与えられているのかではなく、
与えられたものをどう使うかである」
せっかくの一度きりの人生、好きなように生きていきたい。
そのために、今を真剣に生きて、
周りを幸せにできて、自分も幸せになれたらいいな。
あっという間にこんな年齢になったけど、まだまだこれから。
やっと、本来の自分を取り戻せたような、そんな感覚です。
ほんと、不思議。