もう9月。
相変わらずの猛暑ですが、みなさんお元気ですか?
私自身は、10月になる頃には、干からびてそうな気がします。
夏も、暑いのも大好きなんですが、
なにごとも程度があると思う今日この頃。
中学生の頃、日本は温暖湿潤気候だと習いましたが、
今はきっと亜熱帯気候なんじゃないか。
あまり書くと、余計にアツくなるのでこのくらいにしておきます。
さて、今日、久しぶりにハイヒールを履いたわたくし。
予定になかった営業先に立ち寄ることにしたところ、
かなりの距離を歩くことになった。
足の小指が悲鳴をあげている。
予定が無事に終了し、家路に着こうとした時、
最寄りの駅まで、徒歩15分の距離に、
小指も限界だと訴えかけてきた。
そこは大通り、タクシーもジャンジャン通る。
「乗ろうか乗るまいか」
「乗るとしたら、上本町駅まで。ちょっとした出費だ」
「ここから、駅までの道のりが果てしなく遠く感じる」
と、フラフラ歩いていたところ、
一台のタクシーが近くでスッと停まった。
周りを見回すと、タクシーを停めた様子の人はいない。
「ん?わたし?」
運転手さんがこっちを見ている。
「よっしゃ、乗ろう」と決めて、乗り込んだ。
運転手さんが、
「押し売りタクシーです」と一言。
それにしても、わたしが乗ろうかどうか迷っているの、
よく分かったなぁ~。
「長年の勘です」とのこと。
なかなかユニークなおじさんで、
そこから、ちょっとした会話がスタートした。
頭髪が薄く、肌がつやつやしているおじさんは、
68歳で、50年ほど連れ添った奥様がいて、
その奥様は、明るくてお話好き。
奥様の話は展開が早いものの、ちゃんと本筋に戻ってくるそう。
そんな話をちゃんと聞いてあげてる様子の運転手さん。
いいご夫婦だなぁと感心していると、
「失礼ですが、お一人ですか?」と聞かれ、
正直に答えたところ、
「男の人を高みから見たらダメですよ」と言われた。
「女性もしっかりしてくると、見る目が厳しくなってくるけど、
欠点こそが面白いものですよ」
とのこと。
いやぁ~、ご夫婦の様子を聞いたばかりだから、
余計に説得力があって、素直にその通りだなと思えた。
斜め後ろから見る運転手さんが、
瀬戸内寂聴さんに見えて仕方がなかった。
よく考えると、わたしなんて欠点ばかり。
3日坊主だし、自分に甘いし、
楽な方向に流れがち。
鼻も低いし、ものもらい中だし、
あごのニキビもなかなか治らない。
性格はきついし、口も悪い。
そんな女が、男を高みから見てどうする!!
心底思いました。
いい出会いだった。
やなこと、めんどくさいこと、目白押しだけど、
こんなことがあるから、捨てたもんじゃないと思う。
寂聴さんに1,700円を支払い、タクシーを降り、
新しい一歩を踏み出した。
そんな9月のはじまりである。