子供の頃からの好き嫌い、克服しました?
先日、姪っ子たちと家でご飯を食べていました。
7歳になりたての次女のお箸が進まない。
そっとしていたところ、口に入っていたスープを、
おえっと、食べかけのお椀に吐き出した。
ヘイベイビー!よりによって、なんてこったい。
「それ、流しに捨てておいで」と私は超低音で命令した。
そんな私が恐ろしかったのか、ぐずぐず泣き出した。
「泣いても片付かへんやんけ~」と、
教育伯母は、泣いた童をずるずる連れて行った。
自分で捨てさせて、どう思うかを聞いた。
「うえうえ、食べなあかんと思う、えぐっ」と姪っ子。
「っていうより、もったいないやろ!」と切れる伯母。
私は食べ物を粗末にすることが、
順番を抜かされることの次に嫌いなんだよ!
うん?ちょっと待てよ。
ここで切れても仕方がないと、自分にブレーキ。
相手は子供だ。
「もしかして、なんか嫌いなもの入ってた?」
「え、えのき・・・」
「えのきの何が嫌いなん?」
「ぬるっとしたところ・・・」
うん・・・?
それ以上は、つっこめない私。
だって、私・・・
しいたけが嫌いなんだもん。
現在進行形で嫌いだ。
生粋の迷いのない、しいたけ嫌いです。
「ま、嫌いなもんはしゃあない。えのき食べなくても生きていけるし。
野菜は食べなあかんけどな!」と中途半端に物分りのいい私。
その後、
「嫌いなものはよけて食べるべし!」
「まとめてお茶で飲み込むべし!」
など、嫌いなものと上手く付き合う方法を伝授してやったわ。
我ながらいい伯母さんだわ。
そして、いろんなことを思い出した。
7歳の頃、私はしいたけに出会った。
一発で嫌いになった。
「どこが?」と聞かれても、
「嫌いなもんは嫌いなんじゃ!」としか答えようがなかった。
まずは、姪っ子にティーチングしたように、
端っこによけた。
その後、お茶で飲み込んだ。
こんなものを料理に入れる母親に、疑問を感じた。
母親が買った料理の本。
しいたけがフューチャーされたページには、ことごとく鉛筆でバツ印をつけた。
ペンで書くと、怒られた時に引っ込みがつかないという
子供の浅はかな知恵がうかがえる。
そういえば、母親に怒られなかったぞ・・・。
気付いてなかったのか?
母いわく
「あら、この子、バツつけてるわ・・・と思った」とのこと。
なんて鷹揚なお母様。
そのエピソードに母親は、重ねてこう言った。
「しいたけを買ってきたら、
『なんで、こんないらんもん買ってきたんや!』と切れられた」と。
しまいには母親も、高いしいたけをわざわざ買うこと自体、
バカバカしくなったそうです。
そういえば、母親は、私が好き嫌いを言うと、
「これを食べたら、賢くなれるのに・・・」と私に吹き込んでいた。
「学校で一番勉強の出来るYちゃんは、絶対好きだから」とも。
翌日、私は必ず、
「なあなあ、ねぎ好き?」とか「納豆好き?」とか
Yちゃんに聞きに行ってたなぁ。
たいがい、「好きでも嫌いでもないけど、食べる」と言われた。
ところが、そのYちゃん、しいたけ嫌いで有名だった。
母もしいたけに関しては、
「食べたら賢くなる」というまやかしは通用しないと思っていたのだろうか。
お母さん、私は今でもしいたけが嫌いだけど、
生きてて困ることはありません。
生しいたけは、調理法によっては好きだし、
干ししいたけは、なければないに越したことはないけど、
あってもなんとか食べれるよ。大人だから。
そんな話をしていると、妹が乱入。
「おねえちゃんは、私がピーマン嫌いなの知ってて、
料理にめちゃめちゃピーマン入れた」
「『おいしいから食べろ!』と、しょっちゅう作ってて、
私は嫌で仕方なかったけど、いつの間にか食べられるようになった」
全然覚えてない・・・。
作った料理は、覚えている。
確か、簡単オムライスだ。
卵を割って、ハムやらチーズやら野菜やらを入れて、
ご飯も入れて、フライパンでお好み焼き状に焼くってやつ。
ケチャップをかけて食べるのが、おいしかった。
ピーマンは、入れれば入れるほどおいしいと思っていた。
覚えているのはそこまでだ。
うっわーー。
なんて、自分本位な人間なのだ~。
ゴメンと謝ったが、
「でも、食べられるようになってよかったね。私のおかげや」と
お姉さまらしく、言ってやったぜ。
こんな話を、姪っ子たちの前でしていると、
7歳の次女は、目をキラキラさせて聞いている。
そうだよ、大人も子供の頃は好き嫌いがあったんだよ。
そんな好き嫌いを克服、もしくは
無理やり食べなくて済む方法を、編み出して生きてきたんだよ。
ドントウォリーだ。
そんな私が勤務する町には、
しいたけの佃煮がウリである会社がある。
週に1度くらい、強烈にしいたけ臭が漂う時がある。
「公害や!」と憤慨するものの、
それは、誰にも受け入れられることはない。
仕方がない。
しいたけの逆襲を甘んじて受け入れる大人のワタクシである。