「モンテ・クリスト伯」第7話、リアルタイムで見ました。
予告通り、南条幸男のターンでした。
見終わってからまだまる1日も経っていないけど、ずっと幸男のことを考えています(仕事シロ)。
私なりに感じた幸男のことを書き残しておこうと思います。
ただのおたくの妄想と思い込みで書いていることをご承知おきください(笑)。
幸男の2003年から2018年の15年間。
何を思って生きてきたのだろうと考えてみました。
それはきっとすみれ、すみれ、すみれ…の日々だったのではないでしょうか。
暖を追いやったことへの後悔があったかはわからない。
もしあの時、1本の電話を幸男がかけなかったら?
幸男がかけなくても寺門やかぐ兄ぃがかけたかもしれない。
だったら暖は同じ目に遭っていたでしょう。
暖が捕まることもなく、すみれとそのまま幸せに生活していたら?
それをずっと黙って横で見ているだけの幸男だっただろうか?
私はそうは思いません。
もし暖とすみれの間に少しでも隙間が出来ることがあれば、間違いなく幸男はそこに入り込もうとしたはず。
それくらい幸男はすみれを奪いたかったはず。
もちろんすみれを1人の女性として強い好意を持っていたけれど、もしかしたら暖を羨むがあまり、暖が大切にしているからこそすみれを自分の物にしたかったのではないでしょうか。
かぐ兄ぃが以前幸男に、「暖が転校してくるまでは、お前がこの町のヒーローだったのにな」(ニュアンスです)と言ったことがありました。
かっこよくて優しくて、男らしくて賢くて勇気があって、そしてみんなに愛されている暖。
すみれが一番愛してるのも暖。
暖のことが大好きだけど、暖がもしここにいないのだとしたら、町のみんなに愛されているのは、すみれに愛されているのは僕だったのかもしれない…幸男がそんな風に思っていたのではないのかな、と思ったのです。
羨望はときに憎しみに変わります。
悪意の無い、羨望の殻をかぶった憎しみをずっと抱いて幸男が生きていたのだとしたら…。
香港で大スターのショーンさんの付き人になり、家族ぐるみで可愛がってもらっていた幸男。
借金が返せなくてショーンさんの留守中にヴァンパと共に盗みに入り、予定外に帰ってきた一家に見つかりヴァンパにショーンさんと奥さんは殺され…という、とても哀しい出来事になってしまってますよね。
でもこれ、私は幸男がショーンさん一家が帰ってくることを知らなかったのは嘘なんじゃないかって思ってます。
ヴァンパは見つかれば相手を殺すのもわかっていて、そうなるよう仕向けた。
そして幸男はこのあとショーンさんの代役として映画の主演に抜擢されて香港でスターになっていきますよね。
それも幸男のシナリオ通りなのではないかと。
暖も、ショーンさんも、幸男のことを信頼して可愛がってくれた。
幸男がショーンさんのことをどれだけ信頼していたのかはわからないけど、自分の地位のために利用しただけだったとしたら。
そうじゃなきゃ、付き人までつとめた近しい人が亡くなってそのあと代役に堂々とおさまるなんてな…(でも「亡くなった彼のために頑張ります」とか涙の会見とかしてそう)。
幸男には、とにかく暖に負けないくらいの大きく、強いものになりたかった。
すみれを手に入れたいがための、その欲望が悲劇を招いてきたんだよね。
そして幸男の場合、自分自身が直接手を下していなから、罪の意識が薄いのかもしれない。
入間やかぐ兄ぃのように、見るからに悪の匂いがしてくる男たちと違って、幸男にはそれがない。
そんな男の方が罪が深いのかもしれません。
幸男はこのまま死んでいくのでしょうか。
でもこれは暖の復讐ではなく愛梨の復讐でしかない。
幸男は真海が暖であることにまだ知らない。
私はまだ幸男は生きていると思います。
そして暖の復讐を受けることになるのだと思っています。
幸男は2回復讐されるのだと。
真海が暖だとわかったとき、幸男はどんな顔をするのでしょう。
幸男が流した涙。
自分が犯した罪への後悔なのか。
すみれと明日花と別れなければいけない悲しさなのか。
愛する人と生きられず、死を選ばなければならない絶望なのか。
本当のところはわかりません。
はらはらとこぼれる涙。
あまりにも悲しく、そして美しい涙でした。
役者の大倉忠義が、こんな演技を見せてくれるようになるとは思ってもいませんでした。
あんな顔、あんな声で、幸男の絶望をこんなにも美しく見せてくれるなんて。
なんだか言葉は足りませんが、こんなに辛い回なのに、私は少し嬉しかったのでした。
