横山さん主演舞台「上を下へのジレッタ」大阪公演に行ってきました。
 
いま舞台中のメンバーのうち一番早く開幕したジレッタ。
先に観られた方も多いのでチラッとネタバレに触れたりワイドショーで紹介されていた映像も見たりしましたが、「これは生の舞台を観ないと全然伝わらないな」と思っていました。
 
観劇当日までであれやこれやと想像はしていたのですが、やっぱり実際に観てみないとわからないことがたくさんあった、とにかくすごい作品でした。
 
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何度も目にしたポスタービジュアル。
森ノ宮ピロティホールの入り口に続く階段横にはどの公演でも大きなタペストリーがかけられていて、お客さんの撮影スポットになっています。
…しかし横山さんはこの大きなポスターでも映える、なんという美しさよ…。
 
しかしこれが写真映りのいい人ではないのが横山裕。
生で見るとこれもしぬほどうつくしい。
 
 
「上を下へのジレッタ」。
私が今さら何も語れるものはないけれど、原作は手塚治虫。
それを倉持裕さんが脚本と演出を手がけました。
 
元小劇場オタクの私、倉持さんの劇団は観たことはないけれど、外部の演出作品を3本ほど観ました。
私の印象としては、独特の世界観を持って耽美なフィクションを創り上げる…といったところでしょうか。
というほど倉持さんの作品を観ている訳ではないので、私が観ていない作風まではわかりませんのであくまでも主観ですみません。
 
でもまぁ、私の持っていた倉持さんの演出イメージはジレッタの世界観にピッタリでした。
そこにきて漫画から抜け出してきたような、まるで二次元の人のような横山さんもピッタリで。
 
とにかくまずは手塚治虫の凄さ…これにつきました。
それに加えて、あえて今現代のこんな世界に手塚流のちょっと毒のある、シニカルな作品をぶつけてきたかっこよさ、そういうところもこの作品から感じましたね。
 
そして音楽。
想像していたよりもはるかに歌う場面が多かったことに驚きました。
なによりも横山さんの歌、すごくすごく練習したんだろうなぁと思いました。
横山さんは自分でも歌が上手い方じゃないので、と言われるし私も正直「大丈夫かな…?」と思ってたんですが、全然ちゃんと歌えてましたよ!(言い方ちょっと失礼かな…)
それから案外低い声が太く出るのね、と思いました。
もちろんボイトレも練習もたくさんしてきたのでしょうが、横山さんはトランペットを始めてから音程が安定してきたような気がするんですよね。
そういう努力から出た結果だとしたらファンとしては嬉しい限りです。
 
役者さんもアンサンブルの方以外はほとんどミュージカル俳優さんじゃないんですよね。
なんかそれがかえって“妄想歌謡劇”と銘打ってる公演なんだなぁと思いました。
横山さんをはじめ、個性豊かな面々。それがやっぱり漫画のキャラクターっぽくて端から端までいろんな役者さんを見ていて楽しかったです。
小林タカ鹿さんや玉置孝匡さん、ベテランの銀粉蝶さんは小劇場の舞台で何度か観た素敵な役者さんなので、横山さんとの共演も嬉しかったな。
 
 
物語の内容も表現も、映像よりは舞台に向いている作品だったなと感じました。
虚構虚構と何度も出てくる言葉。
舞台って虚構そのものじゃないですか。
だけど観客1人ひとりの想像力で虚構なのにリアルを感じたり、演技なのか素なのかわからなくなってしまったり、同じ空間で自分の目の前にあるものは作り物のはずなのにその世界に入り込んで魅了されてしまう…。
 
舞台こそ、まるでジレッタ。
私にはそう感じました。
 
 
しっかし横山さん演じる門前。ほんとにかっこよかったなー。
野心家で才能があって、だけどその野心のせいで闇に飲み込まれる…。
なんでしょうね、ちょっと陰のある役がこんなに似合う人になっちゃってね(笑)。
サーッと床に滑り込んだり、小道具を袖にパッと投げたり、大きく上げてから足を組んで座ったりとか。
そういう仕草も舞台ならでは。
「ブルームーン」の横山さんも素敵だったけど、今回の横山さんも本当に良かった。
カンパニーもみんな仲が良さそうでしたね。
 
他の仕事や生放送のテレビのレギュラー番組を挟みつつもこれだけの舞台を座長として走り続けている横山さんを誇りに思います。
そういえばメトロックの当日も昼公演を終わらせてからでしたね。すごい、としか言いようがないです…!
 
またひとつもふたつも大きく成長したであろう横山さんのこれからも楽しみです。
 
まずはあともう少し、最後まで頑張ってください!!