人種のサラダボウル | Studying Abroad

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2014年まで米国アリゾナ州で留学しました。


中学1年のとき、地理の授業で習った、
アメリカについて

一番最初に出てきたのは

『人種のサラダボウル』という言葉。

多種多様な人種の集まったこの国を、簡潔に表現した比喩。


私はアメリカには成人するまで
来たことも、将来的に暮らす予定もなかったけれど、

これはアメリカをイメージするにはとてもわかりやすい例えだな、と
かなり印象に残っています。

そんなにいっぱい色んな国の人が暮らしてるってことなんだ!と。


実際に来てみて。

確かに、小さな島国の日本とは大違いで
色んな国の人もいるけれど、

アリゾナはアメリカの中でも他国との国境があるという地域なせいか、

ただ単純にメキシコ人がアメリカ中に多いのかは他州を知らないからわからないけれど

とにかく、思っていた以上に、
ここはアメリカ人とメキシコ人って2層がはっきりした地域だと思う。

でも、アジア人も含め、その他の国の人達もいっぱいいるんですけどね。

他国料理が外で食べられるってことは、それだけ移民もいるってことだから


ただ、この車社会でバス生活しているせいもあるのかもしれないけれど、

スパニッシュはそっこら中で耳にするし、実際人口の半数はスペイン語が母国語だという話で
テレビも私は契約していない状態で、チャンネル半分近くはスパニオールだし(笑)

まぁ簡単に言ってしまって、
ここは端っこだから、ちょっと全米の中でも本当に一部のこういう地域で

私なんかがアメリカは~と、決め付けてはいけないんだろうなって思います。


そう、でも、少し引っかかること。

アリゾナでは外人である自分はIDを常に持っていないといけない。
外国人はIDを警察に提示を求められたら見せないといけなくて
提示ができなかったら強制送還もありえる。(不法入国対策)

だから、とにかくパスポート以外のID(身分照明)を作らないとって
ことで来たらすぐにステイトIDは作りに行かされました。
ドライバーライセンスと同じデザインの物。

ID自体はあって便利だったけど、そんな州律怖いなぁごめん
さらには、やっぱり他州からも批判殺到だっていうことで

なんだか酷い州律って思った自分の感覚は、間違いじゃなかったんだって思えました。


確かに不法入国はいけないことだし治安を守るための対策といえども...
ひとつ間違えば、差別だよね、、、って。

人種差別は、難しい。

どこから、どこまでを「差別だ」「差別ではない」って
言うのか?


人種が多いからこそ、余計に配慮が必要で
差別自体はいけないことだというのはわかるし、当然のことけれど

何をもって差別とするのか、言うのか、
私がアメリカ滞在中には全てを理解するのはまだ無理なのかもしれない。


ただ、自分がされて嫌なのは当然だから、
自分はけしてしないでいたい。

とはいえ、無意識にいけない発言をすることもあるかもしれない。

(コーヒー飲んだときに“苦ー”って言っちゃうのは、すごーく注意された。
それは相手が鉄砲を持ってたら頭を打ち抜かれても仕方ないくらいに
悪い差別用語だってあせる


要点も付かずに、だらだら書いてますが、

沢山の人種がいるのだから、差別はいけない
当然したくもない、されたくもない。


でも、先にも述べたようにね、全員ではない。

ごく一部なんだけれど、

アメリカ人、いわゆる白人さんには、外国人を見下したり
特にそのお隣の人達を扱き使ったり
当たり前のようにしていて

とても残念なことだけど、そんな人もいるそうです。


それに、とても敏感な私の彼は
(レイシズム…人種差別 がいけない、といのは当然だけれども)

例えば、
鈍感な私が気付かなかったことでも差別があったりしたとき

代わりに腹を立ててくれたり、
あなたも怒ることなんだよって教えてくれたりする訳ですが

私はそもそも、自分が差別の対象にされてても
わかってないって...ある意味幸せなやつですね(苦笑)


ちなみに、私のときは
私が英語を上手く話せていないというのが、自分が悪いと思っていたんですが、
それをあからさまに迷惑な態度を取ることも、差別になるのだそう。

わからなくても、聞く、という態度が大切だということで

もちろん日本で、自分が話を聞く側でも心掛けることではありますね。


差別はいけない、

けど、そのボーダーが私にはわかリ辛く難しい。。。


そんな彼が、あるとき
超最低なRaisist(差別主義者に) 酷い態度を取られたようで

テキストで暴言吐いて、怒っていた。

私からしたら、ひとの命を軽く扱う言葉を
どんな状況があったにしろ、口に出してほしくはない。
(この場合はテキストにしろ。)

それは、私が教育者としてそういう考えを持ってきたのかもしれないけれど、
やはり、いけないものはいけないと思う。

だから「何があってもそれは言っちゃダメだ」って伝えて、
ただ何があったかは後でちゃんと話を聞くから、
私はそういう姿勢でいたいんです。




“人種差別はアメリカでは、万死に値する”
それくらい、してはいけないことだっていうのもわかる。

日本でだってけして“いい”ことではないけれど
ここでは差別しないということが重要視されてる


とにかく、テキストでは限界があるから
後で落ち着いて話を聞きました。

確かに、相手は失礼だった。
外国人をバカにした、自分は偉くて当然なんだぞって態度だったようで
残念なのは、その人自身。
そんな風にしか生きられないなんて可哀相な人間だね。

人種なんて関係なく、私達は平等なのに...。


人種のサラダボウルの中に入っちゃっている今、
自分は差別をする側にはけしてならないようにしようと強く思いました。



とりあえず、このテキストをもらったのが昼間で
私はご飯の時間でした。

ところで、って本当に脈絡なく
自分の話を始めてみちゃいました...



チャーハンってさ、だいたい何を入れても大丈夫
って思っていたんだけど...

そして、パンダエクスプレスのチョウメンはセロリが入ってて美味しいじゃないですか!

だから、いけると思って入れてみたのに...

合わなかったガクリ
想像以上に、セロリがチャーハンの美味しさをジャマしてくれてる感じで(笑)

今になって、この頃のテキスト見て思い出しましたごめん


そりゃ、彼にもそう言われるわな...苦笑


そして、後出しで
『人種のサラダボウル』を否定された...

この、

アメリカは『人種のサラダボウル』だもんねー

「『るつぼ』


えっ!?『サラダボウル』で習ったよ!

「間違えて覚えてるでしょ」


(私完全否定され中…泣)


という、やりとりはこれまでもはじめてじゃなかったので


改めて調べてみました。

正直、私は『るつぼ』がよくわからなかったので
もし中学で習えば、その時点で意味ごと覚えているはずなので自信はあったんですね。

『人種のサラダボウル』


で検索した時点で、

『人種のるつぼ』


が出てきました。


るつぼ、とは、英語でMelty Pot

チーズフォンドュの店を思い浮かべましたが、
まぁあながち間違いではなく、

1つの鍋の中で溶け合って、一緒になっている様子。

昔は、そういうことで『るつぼ』と表現されたそうです。


しかし、実際のところは、溶け合うわけではなく、

個々がそれぞれに共存している、という意味で
『サラダボウル』という表現をするようになったのだそうです。


私と彼は、年は少し離れているけど
小学生だったときは
ギリギリ1年は被るくらいだし

そんなに離れてるとは思っていないんだけど、

どうやら、この間で
社会学の教科書が多少変更されていたようで。。。


この
『るつぼ』か『サラダボウル』

かは、どっちみち大したことではないんだけど

何度かやりとりがあったので
これをきちんと話して解決してみようなんて

小さな考えが浮かんだのでした。


それはともかく、

差別はいけない!ってこと。

自分自身、無意識にでも、そういう考えがあるのかもしれないけど
十分に気を付けようと改めて思うことでした。



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