高校生の学級新聞でも、もっとマシなこと書くと思う。 | AQUOSアニキの言いたい放題

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1月9日・天声人語 朝日新聞

高校の日本史を必修にする検討を文科省がするという。そう聞いて14年前の1月を思い出した。時の小渕首相に「21世紀日本の構想」についての提言が出された。英語を第2公用語にすると打ち出して話題になったから、ご記憶の方もいるだろう▼義務教育を週3日に圧縮するという提案もあった。いわゆる読み書きそろばんは徹底的にたたき込む。その習得は国民の義務である。それ以外は各自の自由な選択に任せる、という内容だ▼実現性はともかく、教育のあり方を根源から考え直す姿勢が刺激的だった。国民を守るためにも国家が強(し)いなければならない教育と、あくまでサービスとして個人を支援する教育。この二つを明確に分けよ。週3日論の背後にある考え方である▼提言の教育分野の座長は劇作家で文明批評家の山崎正和さんだ。直前に発表した文章では、より踏み込んだ主張を述べている。いわく〈国家は初中等学校における歴史教育を廃止すべきだ〉▼史実の評価や歴史認識は、国家間だけでなく専門家の間にも対立がある。そして、そうした異なる見解の数々は国民の間を自由に流通している。その一つを国家が選んで学校で教えることは、学問的には不誠実だし財政的には無駄だ、と。異論もあるだろうが、一つの線引きの仕方ではある▼日本史の必修化は「日本人としてのアイデンティティーを育てるため」と大臣はいう。日本人は一色(ひといろ)でないし、日本史の理解も一様でないことを、くれぐれもお忘れなきよう。
このコラムは何が言いたいんだろう?遠回しな引用だらけで、他人の発言の背後でうっすらと自分の主張を書いているだけだろう。一読して内容が分からず、読み直してようやく分かった。

日本史の必修化については、もう必須だと思う。中国とか韓国との歴史問題との軋轢が激しくなってきている以上、やらないといけない。教育に政治を持ち込むな、という考え方もあると思うが、過去あった史実を学び、教訓として現在や将来の判断に生かす、という歴史教育の本来の主旨に沿うなら、この必修化は正しい。なぜなら今後、日本が戦争に巻き込まれないという保証はどこにもないし、リーマンショックのような経済危機が起こらないとは限らない。もし起こるとするなら、これから学ぶ子供達には、既に起きたものよりも、もっと過酷なものになっているだろう。歴史や政治に詳しくなければ、世論を動かすことは出来ないし、発言する力も無くなる。流されるままに周りに委ねていくだけの大人を量産する教育を推進することは、子供達に将来の絶望だけを残していく、余りにも無責任な態度だ。

技術者不足ということもあるから、本音としては文系教育よりも理系教育に予算をもっとつぎ込んで、充実させるべきというのはあるけれど、日本史必修化も大事なことだ。

朝日新聞が必修化に対して批判的な態度なことは分かった。それについてはどうこうは言わないけれど、気に食わないのはそのやり方だ。他人の発言の背後でコソコソ隠れてぼんやりと主張するようなやり方は逃げ道を作って、いざと言う時には責任逃れをする卑怯者のやり方だ。
日本の世論メディアを自負するなら、まずこのやり方から改めるべき。