【株・テクニカル分析】りっぱな学問 | AQUOSアニキの言いたい放題
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eワラントを初めて見ることにした。
小遣いを増やしたいってのもあるけど、上げ相場でも下げ相場でも投資が可能で、FXみたいに損失拡大みたいなことも起こらないのが魅力だ。
その分、利益はFXよりも目減りしがちらしいけど、それでも投資額さえ動けば十分なリターンが見込めるはず。
銘柄選んで、期限までに決められた金額よりも上がるか?下がるか?っていうハイ&ローみたいに予想して、投資していくのがeワラント。こう書くとギャンブルみたいな印象を受けるかもしれないが、実は期限まで上げ下げを予想して買った権利を保持する必要はなく、期限内であれば売買が出来てしまうのが異なる点。
実際に期限まで保持し続けるケースというのは非常に稀で、値上がったら売って利確するケースが圧倒的に多い。
・・・で、このeワラントのキモとなる"予想"なんだが、対象となる株価のチャートから予想することになる。普通の株売買のように、チャートを見て予想することになるわけだ。
上がるか?下がるか?
ぶっちゃけ言うと、チャートの見方なんて、ローソク足と出来高と移動平均線くらいしか知らなかったんだけど、復習しつつ改めて覚えてみると、一つの学問として成立している点に改めて驚嘆した。なぜかって?
俺が学んで来た学問は絶対的な法則や定理がバカスカ出てくる数学や物理が主で、経験則に基づいたチャート予想(テクニカル分析と呼ぶ)は、絶対的なモノなんてこれっぱかしも無い。妙な話なのだ。グラフやら数字やらをガンガン扱ってて、数学っぽく見せているくせに、経験則によるものばかりで、数学とはまた違う。
経験則といえば、文学とか芸術とか、どちらかというと文系に近いように感じられる。俺は元来、そーゆーモノがすごく苦手で、ワケワカランと放り投げていたものだが、このテクニカル分析に関してはグラフやら数字がバシバシ出てくるので全然抵抗を感じない。ウヒャヒャと言いながら満悦しながら勉強出来てしまえている。
ところで、このテクニカル分析という一つの学問として成立しているにも関わらず、非情とも言える事実もまた、俺に突きつけられている。株の売買で儲けている人口は、実は10%程度なのだと。
妙な話とは思わないだろうか?上がるか?下がるかだけで、安く買って高く売るという単純至極な作業を繰り返すだけなのに、10%程度だという数字の可笑しさ。単純に考えたら50%前後になるだろう?
この数字の妙は、「人間の欲深さ」にあると思う。自分が立てた予想にはしがみついてでも信じたいと思う気持ち。
もっと上がるはず、もっと儲けたい、もうちょい株価が上がったら売る!上がらないわけないだろう、自分が選んだんだから!!
この気持ちが敗北をもたらしているのだろう。自分を信じるという気持ちは通常では美談だけど、投資という世界ではむしろ有害でしかない。自分の予想はよく外れる、外れたらさっさと損切りして次だ次。そういう気持ちをどこまで持ち続けられるか。
誰だって自分自身を否定したくなんてないし、損切りして最小限に損失を抑えたって減り続けたらウンザリするだろう?
どこかで自分は間違ってない、信じたい信じたいって思うようになってしまう。
人生訓とか、ドラマとかだと美談になるのに、ここでは有害。この点も、俺には「いとおかし」な点に見えた。
一般の常識がまるで通じない世界。一般常識を持ち込めばそれは自分の敗北。一般常識を持ち込みたがる90%が、一般常識を手放せる10%を支えている。
さて、俺は捨てられるかなぁ・・・。

