来月の14日には新しい会社で勤めることになる。
先月就職活動を始めて今月のしょっぱなで次のところが決まったのだから、早いほうだと思う。
地方・地元の企業だけに、地元の人間を雇いたいというところだろうか。
開発という職種は、端から見れば新しいものを作るという意味で華やかなイメージがあるかもしれない。だけど実質そういうシーンはたった1割でもあればいいほうで、9割がた地味~なことの積み重ねだ。
さらに言うと、この手の技術職は、「クソマジメでベタに働くことが正しいと信じるタイプ」と、「効率の良い方法を色々と頭の中で練る、一見するとナマケモノタイプ」に分別される。自己分析では、俺は後者に当たる。現場ではこの「効率の良い方法」というのは中々通らない。そういうものに投資しようという考え方が無いからだ。人海戦術とデスマーチ的な環境が浸透した現場であればあるほど、改善していこうという意欲は無い。
人さえ増やせばなんとかなる、という考え方でずっと通しているのだから、「知恵」は排除されてしまう。「知恵」を生かすことが今必要なことだと思うのだが。
人海戦術かつデスマーチが横行した現場では、「クソマジメタイプ」の人間のほうが都合がいい。俺のようなタイプは都合が悪いと言ってもいい。
もっと良い環境さえあれば、生かせただろうにと思うのだ。残念なことに。こういう話をすると「周りのせいばかりにして自分でなんとかしようとしていない」という論調の反論もあるだろう。だがそういう限度を超えているのだ。発想や知恵を排除されてしまう環境では、「自分でなんとかする」というのは「気合や根性でなんとかしろ」というのと同じなのだ。俺は精神論は大嫌いだ。そんなもので物事を誤魔化すのは思考停止と同じなのだから。
今回の職場は開発とは違う、いわゆる異業種という環境だ。手に持ったスキルは生かせるだろうが、正直なんとかなるだろうという気楽さと少しの不安はある。
地元の職場なんだし、これからは通勤がどうたらこうたらという言い訳は通用しない。がんばろう。今回が最後の転職なのだから。