毎日ニュースを見れば見るほど絶望ばかりが募る。未来が見えない。失業率は俺と同世代で過去最高を更新(20~29歳)した。平均年収は400万を切り、200万以下の年収なんてザラ。それでいて年金をまともに貰える保障無し。満期払い続けてきたのに定年退職してから支給まで数年かかる。俺がそんな歳になったらどうなるのか。そもそもそんな歳まで生きていられるのか。
仕事が辛い。離職率がやたらと高い会社にいつまでいられる?いつクビを切られたっておかしくない。
用済みだと言われるのが怖い。
何を糧に生きればいい?結婚なんて贅沢モノ、もはや手が届かないんじゃないのか。愛情も要らない、守るものも背負うものも要らない。自分らしささえあればいい。自分らしささえあれば、少なくとも自分らしい人生を送れる。
『今の日本は、戦争状態と同じ』という風に聞いたことがある。自殺者が年間3万人を超えるなら、戦争してるのと変わらないってことだ。そう。今、日本は戦争をしている。心を傷つけ、自分を傷つける戦争。
未来はまるで見えない。夢を思い描くことなんて出来るのか。好きな人と一緒に暮らせる夢でも見ろと?幸せに家族と暮らす夢でも見ろと?わからない。
でもこれだけは言える。俺だけが言える、俺だけの『解』。絶望しか見えないような未来でも、それでも俺だけには通用する『解』は見つかった。
守られる生き方から、自分から飛び込む生き方へ。どのみち今のまま絶望しか見えないなら、自分が傷ついても前に倒れられるならいいじゃないか。自分らしく生きられたならそれでいい。着飾った愛情も、過保護な綺麗事も、俺には過ぎたモノ。自分らしく、他人が認めなくても自分自身だけは認める、そうやって生きられればそれでいいんだ。
絶望している人に、まるで聖書でも開いて説教するかのように、『そのうちいいことある』『あなたを信じる人がきっといる』『未来は必ず拓ける』『希望を捨てないで』『仲間がいる』『人は独りじゃ生きられない』などと説法する気なんて俺にはさらさらない。俺は絶望してるけど、そんな上っ面だけの言葉で慰めてもらいたくないんだ。そんな着飾った慰めなんかより、傍で手でも握ってくれていたよっぽどマシだ。
そんな人いないから、せめて絶望を抱えたままでも、『自分らしく生きられるなら』、そう思ったんだ。
傷ついても倒れても、自分が認められる生き方なら、絶望の中に居てもきっと満足出来る。きっと。