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※この記事は”うみねこのなく頃に”を直接ネタバレして解答したものではなく、アクオス個人が勝手に考え、勝手に答えを出しただけのものです。「うみねこのなく頃に散」を題材に書いています。読む過程で推理しつつ記事を書きますが、「散」は解答編に相当するものなのでネタバレに踏み込むかもしれないことをご了承ください。
ムズイ。秀吉殺害の密室シーンを何度か読み返してみたのですが、まったく推理が進まない。これ解けるの?・・・とまぁ、思考停止するわけにもいかんので、書きながら考えることにしましょう。
[状況]
秀吉、夏妃は客室に在室。夏妃は”脅迫者”の指示でクローゼットに隠れる。秀吉は夏妃の存在を認知していない。秀吉は、ドアのチェーンを施錠、鎧戸を閉める。
鎧戸はしっかりと閉まっており、窓からの侵入は不可能。クローゼットの中に居る夏妃が”聞いた”情報では、秀吉は、何者かと遭遇し、取っ組み合いをした。絵羽らにより、ベッドの上でうつぶせになった状態で発見される。秀吉は、背後から杭を貫かれた状態で死亡。直接の死因はこの凶器によるものと考えられる。背中の杭は、15センチほど貫かれた状態だった。
さて、この状況から推理出来ることを少しずつ挙げていきましょう。
秀吉は、何者かと遭遇したそうです。「だ、誰や、あんた!?ど、どこから入ってきたんや?」というセリフからわかるように、秀吉は誰かを発見したものの、誰とは認知できない状態だった。犯人は仮面とかマスクをしていて、顔がわからないようになっていたのだと考えられます。さらに、「な、なんやそれ!?」というセリフが続きます。これは、凶器を指していると考えられます。秀吉が見たこともないような凶器ということになります。これは杭を指していると考えられます。しかし、15センチも人間の体を深く貫くのは、相当難しいのでは?背中からということは、背骨や肋骨が密集している。背中から指して、一撃で死に至らしめるのは相当難しい気がします。秀吉が見たものとは、この杭と共に、杭を打ち出すような、ボウガンのようなものだったと考えられます。
しかし、取っ組み合いをしたにも関わらず、背後から貫かれている。これはどういうことだろう?取っ組み合いをしたということは、犯人と秀吉は、正対していた状態だった。正対していた状態にも関わらず、背後から貫かれるとはどういう状態だったのだろう?
仮説①あらかじめ杭を床に立てておき、犯人は秀吉を押し倒した。
これは却下。ベッドの上でうつぶせに倒れていたのだから。
仮説②実はベッドの下に犯人は隠れていて、杭で刺し殺した。
これも却下。発見時は、ベッドの上でうつぶせになって死んでいたのだから。
仮説③取っ組み合いの際、犯人は秀吉の腕を後ろに回して拘束し、そのまま杭ボウガンで刺してベッドの上に蹴倒した。
犯人が実は体術の心得を持っていて、秀吉を拘束したということです。マーシャルアーツだったか、護身術だったかで、そういう技術があった気がします。
体術の心得といえば、絵羽か、譲二が思いつきますが、絵羽は発見者となっているし、郷田らと行動を共にしていました。譲二に至ってはこの時点で死亡しています。(譲二がこの時点で死亡が確認されていないと、秀吉が客室で1人で泣く理由がない)
まぁ、そんな風な犯人像があったとして、犯行に及んだとしましょう。
犯人は、どうやって侵入して、犯行し、脱出したのか?
夏妃の”聞いた”情報によると、秀吉殺害後、しばらくの静寂があったようです。まるで忽然と消えたかのように。解錠して脱出するにしても、その音は聞こえてしまいますし・・・。
秀吉の自演自作による自殺という考えはどうでしょうか?これならば、密室が構築出来る上に、夏妃に罪を着せることが可能。通常考えられない状況ではありますが。
通常は、考えられませんね。それに、秀吉が犯人だとしても、矛盾があります。秀吉は、昨夜の晩、食堂にいました。食堂にいたはずの秀吉が、どうして夏妃と電話を出来るでしょうか?このトリックは、夏妃がクローゼットにいるという前提の元で行われる。
夏妃がクローゼットにいなければ、ただの密室殺人の自殺トリックになってしまう。
他の人物は全員揃っていた。全員揃って客室に侵入した。ということは、この生存者らの中には、殺害を実行した人物は居ないことになる。
とすると・・・残った人物は・・・譲二ら5人は少なくとも除外。この時点で死亡が確認されていないと、秀吉が客室にいく理由が無い。
それに、蔵臼も死亡している。”脅迫者”の電話の後、蔵臼は死亡してしまっている。
ん?となると・・・誰も容疑者がいないことになる!?
え?これ・・・解けるの?