最近、ちょくちょく推理小説を読むようになった。綾辻行人の小説をシリーズ全巻読んでみようかなと思ったり、母親から小説を紹介してもらったり。(ひそかに読書家らしい)
まぁそれはさておき。
無人島。洋館。外部への連絡が絶たれる。殺人予告。まぁ、山荘だったり、自動車のタイヤが全て切断されたり、唯一の橋が燃やされたりとか、環境はいくらでもあるんだが、そんな感じのシチュエーションがあったとしよう。
そんなミステリーについて、ちょっと考えたので聞いて欲しい。俺の経験則だ。
[経験則①]
主人不在の館において、グループで泊まることになったとする。準備をする「幹事役」が”超”容疑者。
部屋割りを自分だけ先に決めておくとか、部屋割りを予め決めておくとか、食料だのなんだのを準備するとか。計画殺人が起きたら真っ先に疑うべき人物だ。
建物の内部構造を周知して、部屋割りまで決めてたら最有力に疑っていい。
もしあなたが「犯人」なら予告など断じてするな。速やかに、静かに行うべし。
もし逆に、主人がいたとしよう。主人がどんだけ胡散臭い人物であろうが、犯人である可能性は低い。俺の経験上、全部が全部、主人が犯人でなかったわけではないけれども。
[経験則②]
「仮面」をつけてる胡散臭い奴は、「変装」である可能性が高い。
まぁ、これも全部が全部じゃなかったけれど。大体この手のキャラの場合、真っ先に死ぬか、終盤で死ぬケースが多い。
[経験則③]
仮面キャラが真っ先に死ぬケースなら、「入れ替わりトリック」の可能性が高い。
[経験則④]
仮面キャラが終盤で死ぬケースなら、「変装」ではなく、単純な可哀想な人の可能性が高い。
[経験則⑤]
密室トリックは、案外単純なものが多い。
複雑怪奇なトリックは実際には使われない。木製の扉に見せかけて、中にマイコンが内蔵されていて、リモコンでロックがかかる扉だったとか、そんなミステリー、読みたくないだろう?そんなもん書いた作家なんぞ、大ヒンシュク間違いナシだ。
読者が納得いく形で、実証は不可能かもしれないが、少なくとも説得力のあるトリックが一番望ましい。手がかりが無いまま、真相を明かすところでいきなり手がかりが出るような小説なんぞ、さっさと古本屋に売ったほうがマシ。
というわけで、物理的に説得力のあるトリックを考えたとき、案外単純なものが多いのだ。
密室トリックなんてものは、大概、接着だったり、錯覚だったり、時間差だったり、読み進めれば「なんだそんなことか」というもののほうが結構ウケがよかったりするのだ。
個人的に感じていることだが、「電磁石」を使ったトリックとか、「溶接」を使ったトリックとか、そのへんがもしあったら読んでみたい。物理大好き人間にとってはとても好きな部分なんだけど、きっと大衆にはウケないだろう(笑)
誰もが納得いく密室トリックを考えたとき、それはきっと単純な”盲点”に違いない。