【俺考察】”名”探偵ってどんな人? | AQUOSアニキの言いたい放題

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探偵とはいったものの、それが刑事であったり、検察官や弁護士であったり、果ては旅館の女将さんだったり、タクシーの運転手であったり。


職業に関係なく、いつものようにドラマの中の「名探偵」は推理を繰り広げていく。


しかしだ、実際にそんなことあるのか?そんなにスパスパ解けるなら刑事裁判でああだこうだと10年以上もかけてダラダラやるなんて現実問題起こらないだろう。


実際は、仮説をいくつも立てて、検証し、反証を聞き、「真相」を究明していく。「真相」が分からないものは、もっともらしい「仮説」が「真相」となる。


実際の捜査は、ドラマみたいな生っちょろいもんじゃきっと無いのだろう。証言だってしつこく聞かなければ裏づけは取れないし、時には現場に足を運んで実験をしたり、場合によっては「実演」で確認したりもするんだろう。

科学捜査で裏づけをとったり、起訴できるかどうか入念に検討したり・・・。


天啓かヒラメキかわからないが、パッパッと毎回答えが明解にCPUみたいな速度で「犯人」が証拠から動機まで、何から何までいきなりわかるわけがあるまい。


ハズレ。ハズレ。ハズレ。ハズレ。ハズレ。・・・何度もハズレを引いて、ようやく辿り着くのが「真相」なんだろう。

こういう点で言えば、科学者は似てる部分がある。”仮説”を立てて実験を繰り返し、失敗し続け、検証し、最終的に”結論”に至るのだ。


実際どうあれ、現実にいる「名探偵」などこういう人物のことを指すのだろう。

失敗と検証の反復が他の人より早いか遅いかだけの違いに過ぎない。


でも俺は考えた。理想的な「名探偵」ってどんな人物だろうか?

それは、事件を察知し、事件が起こる前に未然に防ぐ人物だろう。


事件が起こって、それを華麗な推理で解決する奴なんぞ、真の意味で「名探偵」じゃあるまい。


確かに、華麗な推理を展開し、華麗に事件を収束させる。賞賛もされるだろう。しかし、それは”事後”であって、事件が起こった”ミス”を修正しただけに過ぎない。


未然に防げば、事件など起こらず、誰の目にも留まらない。決して目立たない存在になるだろう。しかし、俺はそいつが「名探偵」だろうと考える。


・・・ま、そんな推理ドラマ、誰も見たがらないだろうけど。