※この記事は”うみねこのなく頃に”を直接ネタバレして解答したものではなく、アクオス個人が勝手に考え、勝手に答えを出しただけのものです。なので解答編などとは直接関係ありません。あくまで推理好きの戯言だと思って聞いてやってください。
前回の推理 で、もしかすると犯人は戦人なのかもしれないと考えてみました。
そもそも彼が「第一の晩」の直前で、従兄弟ら全員を殺害し、そして親族会議に乗り込み、部屋にいた全員を殺害してしまえば、Episode4における全ての殺人劇の結果は、全て揃ってしまいます。彼は主に電話越しで情報を得ていましたし、全てが彼の思い込み、嘘だとするならEpisode4の展開は、全てが原作とは違った展開を見せることになります。
「戦人犯人説」か・・・。はじめてEpisode4の推理に着手したにしては、なかなか面白いポイントだと思います。Episode3まで、正義感溢れていた主人公が、ここで一変して犯人になってしまう。予想外の「真相」へ導くなら、この一手はとても強力でしょう。
Episode2の「ゾンビ嘉音」の件もそうだったのですが、俺はEpisode4についても「落とし穴」とか「曲がるビーム」など、これらの現象についてまともに推理する気などありません。まともにやろうとしたらたぶん失敗する。
「戦人犯人説」そして「事件矛盾説」、これらのカードをどう使うか、最終的にどんな結論に結びつけるのか?それはまだ考えていませんが、楽しみですね。
さて今回は戦人が犯人かどうかはさておき、「金蔵の代理人」について考えてみることにします。
金蔵は既に死亡している。これは事実。
となれば、通常考えられるのは、金蔵が遺志を伝えるために遺言状を書いて、それを代理人に読ませた、といったところでしょうか?
その代理人とは誰なのか?金蔵が既に死亡していることを知っている人物でなければ「代理人」にはならない。候補としては立場上のことを踏まえると、蔵臼・源次・南條のいずれかということになります。
しかし、蔵臼はなぜ金蔵の死亡を隠したがったのでしょうか?
財産の横領を隠したかったから?それとも、その「遺言」には自身に不利になる情報が含まれていたから?
スジは通るんですが、他に死亡を少なくとも知っている源次、南條をどうやって丸め込めたんでしょうか?南條は、病にかかっている娘の治療費の提供を材料に取引をすればいいとして、源次はどうやって根回しをしたんでしょうか?彼からすれば、蔵臼がどんな条件を出そうとも、そう簡単には承知しなさそうなんですけどねぇ・・・。
金蔵が既に死亡しているなら、金蔵の遺志を伝える手段としては遺言状か、もしくは
親族らが誰もが認める故人が最も信頼していた人物の言葉、でしょうか。
蔵臼は他の兄弟たちの問い詰めになんとかかわそうとしたのですが、かわしきれず、結局「金蔵の遺志」を伝えることになりました。やむを得ない、と考えた結果でしょう。
とすると、蔵臼本人は代理人ではないようにも見えます。なぜか?
それは、蔵臼が代理人の役をやったとしても、他の親族は誰もが納得しないでしょう。
「ほら!やっぱりそうだった!兄貴は親父の死を隠して財産を横領してたんだ!」
そう考えるのは明らかです。
金蔵が息子たちよりも付き合いの長い源次が「代理人」だったんでしょうか?
蔵臼の隠蔽工作に付き合う必要はなさそうにも見えたんですけどねぇ・・・。
もしくは蔵臼はもともと、財産の横領の隠蔽が目的でなくて、金蔵の死亡を隠していた、とすればどうだろう?
蔵臼の意思で隠したのではなく、金蔵が自ら自分の死を隠してくれと頼んでいたとしたら?そして、他の親族らが問い詰めたときのために、「遺言状」を用意したとしたら?
こうなってくると展開はガラリと変わります。「代理人」は蔵臼でも構わないことになる。
一体、何のために金蔵は自らの死を隠したのか?こんなことは、ずっと続くわけも無く、他の親族達が気づくのも時間の問題だったはず。いずれはバレるのはわかりきっていた。つまりこれは、時限的な理由があって隠したということ。
順調にコトが進んで、時期がくれば明かしてもいい。それまでは明かして欲しくない。そんな理由があった。金蔵自身が死亡した後でも、何か気がかり、心残りなことがあったのでは?
結論:「代理人」は蔵臼・源次・南條のいずれかの人物。
そして、金蔵の死を隠した理由は、
①財産の横領の隠蔽②金蔵自身の遺志によるもの
のいずれかである。