ズバズバとハッキリ物を言う医者だったけど、こう診断した。
『あえて言うなら強迫性障害。ただし、行動面に問題は見受けられないため治療の必要なし』
要するに性格の問題だ、ってこと。
『自分がこの性格でトラブルを抱えるなら、どうぞ一生抱えてください』、とも面と向かって言われた。スッパリ言い放ちやがった。
…でも、こうも言った。
『自分が性格のせいでトラブルがあったとしても、それでも自分が好きなら医者は治療出来ない。治療をするには自分を否定してもらわないといけない。今までの自分が納得できるラインの60パーセント程度で納得できる、いい加減さを受け入れる必要がある。ただし、あなたと話している分にはそれほど言動に問題があるように見えないし、自分が好きであるならそれでいいのではないか』
『仕事なんて完璧にやらんでもいい、給料さえもらえりゃなんだっていい、くらいのいい加減さだってあってもいいと思いますよ。』
よくもここまで言えたもんだ。だがかえって納得出来た。こういう話が出来たのはむしろ収穫だった。丸めた感じで話を中途半端に終わらせるよりはこう言ってくれたほうが良かったと思っている。
まぁ、直す直さないの判断は、直さないってことでいいだろう。ただ、いい加減さを受け入れるだけの余裕はあってもいい、と納得出 来た。