義援金や支援物資、ボランティア活動など、被災者の生活を支えたり、復興の手伝いをするなど、やらなきゃいけないことは沢山あります。
そんな中で、他にもやるべきことがあります。
それは…『カネを使うこと』です。
今年の2011年度の税収は近年比でも相当落ち込んだ数字になります。企業もCMや広告は自粛していますし、計画停電などで個人の生活行動範囲も限られたものになるからです。
企業ばりにン億円など義援金を送ることなど出来るわけがなく、どっかの金持ちみたいに数百万円、数千万円をポンっと気前よく義援金を出すことなど出来ません。
どうなるかっていうと…消費が落ち込むんですよね。近年もそうですが、一般家庭で貯蓄する傾向が今年はさらに強まると考えています。
一般家庭が貯蓄し続けるとどうなるか…。
①企業は儲からない。リストラや給料カットの傾向が強くなる。そして一人当たりの仕事量が増える。会社内の軋轢や確執が増え、望まない失業や精神疾患、自殺がさらに増える。
②政府は税収が減る。消費税が見込めず、結局増税する。税収が増えないから、復興に回せる予算が少なくなる。結果、復興するまでの期間が長引いてしまう。
一般家庭がどんどん貯蓄すればするほど、自分達の収入の首を締めることになります。
むろん、一般家庭ばかりが問題ではない。企業の内部留保とか税金逃れとか株主への還元の手控えも問題。政府与党の腑抜けた体たらくぶりも問題。
こういうときだからこそ、カネは使わなければならない。血液循環と同じく、カネの循環も滞りなく回らないと結局、一般家庭も企業も政府も共倒れなのだ。
支援活動も大事だが、被害を逃れた地域は、日本を支えるためにやらなければならないことがある。