【Episode2 ”ゾンビ嘉音”の正体について】うみねこのなく頃に-魔女と推理の輪舞曲- | AQUOSアニキの言いたい放題

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※この記事は”うみねこのなく頃に”を直接ネタバレして解答したものではなく、アクオス個人が勝手に考え、勝手に答えを出しただけのものです。なので解答編などとは直接関係ありません。あくまで推理好きの戯言だと思って聞いてやってください。



ようやくデスマーチの峠を越えました。しばらく更新ペースが落ちていましたが、週末からは更新頻度が元に戻りそうです。体を休めつつ、頭も回転させて読み解いてみるとします。


さて、いよいよ”ゾンビ嘉音”の正体について、です。

前回の推理 で、南條と熊沢は生きていた、という結論になりました。


生きていた、ということはすなわち、「嘉音らしき人物が現れ、二人を殺害し、跡形も無く消えた」などという現象は起こらなかった、ということになります。


とはいえ、そうなると疑問点が生まれます。


死んだはずの人間が血まみれでひょっこり現れて、ピンピンして立ち上がって、二人も殺害したのち、クモの巣まみれのハンカチ当てたら消えた。


んなワケねぇべ。あるわけねぇ。

・・・とは言うものの、こんな小学生相手でも通じないような言い訳を郷田や紗音、源次らが、揃いも揃って言うのですから、かえって「本当だろうか?」と思いたくなるのも事実。

真っ向から「ゾンビ嘉音」について推理すると、どうあっても行き止まりしかない迷路に行き着きそうなので、ここは彼らの証言の真偽と、そこから生まれる仮説について考えてみましょう。

まずは彼らの言い分の要約です。


[要約]

調理場で食事をしていると、勝手口から何者かが現れた。そいつは血まみれで、大怪我をしていた。急いで使用人室に運んで治療をした。そいつは嘉音だと最初は思った。だが、そいつは立ち上がり、南條と熊沢を殺害。郷田が押さえつけていたらそいつは忽然と消えた。


うーむ・・・。不審な点ありまくりな言い分だが、どこが不審なのか、ハッキリさせておこう。


①大怪我をしていて、治療のため使用人室に運んだ。

⇒移動したのなら、流血で移動の後があったはず。だが、それらしき形跡はどこにもない。そして、血痕が南條と熊沢の2つだけ(偽装である)であった点。そして、大怪我をしたのにも関わらず、治療器具などが見当たらない点。本編の小説では描写されてないだけで、実際はあったのかもしれない。だが、これは「物的証拠」であると判断する。


②最初は嘉音だと思った。

⇒第一の晩の犠牲者らは大人たちで、その次の犠牲者は朱志香だ。体格や性別から言って、消去法でどうみても嘉音しかいないはずなのに、「嘉音らしき人物」と抽象化されている。


③忽然と消えた。

⇒なんだかワケワカンナイうちに消えちゃった。クモの巣のついたハンカチ当てたら消えました。あるわけない


重箱の隅をつつくように言えば、いくらでも出てくるだろうが、主にこの3つだろう。

とりあえず、この3つのうち、注目すべきは「物的証拠」だろう。

血まみれで、大怪我をしているはずなのに、そいつの血痕が無いってどゆこと?

一刻を争うような大怪我で、緊急の治療が必要な状態なはずなのに、その痕跡が全く無いのはどういうことなのか?

つまり、最初からウソだったということ。大怪我をして、早急な治療が必要なはずだったのに、その痕跡が何1つ無いのが証拠である。


もうこれでハッキリしたわけだ。源次・郷田・紗音はグルである


それでは、なぜこんな言い訳をしたのか?その意図は?

こういうことだろうか。


嘉音の裏切りによって、計画外のことが発生したため、南條・熊沢はもう協力は出来ないと言い出した。源次はここで争えば郷田・紗音にも離反の影響が及ぶと考え、あえて引き止めなかった。

しかし、二人がいなくなったことを放置すれば、発覚した後、楼座らはさらに疑いを強めるだろう。

そこで一芝居打つことにした。

死んだはずの嘉音が二人を殺し、忽然と消え、死体が消えるというものだ。


嘉音が消えたとすれば、もう嘉音を探そうとは思わないし、南條と熊沢はどこへ行ったのか、注意を向けさせることが出来る。そしてこのトリックの最大のポイントは、集団心理を逆手にとったものだ。


普通に聞けばありえないはずのことでも、複数人が真顔で、しかも本当のように言うことで、聞いた人も信じ込んでしまう。

(例)10人の生徒がいて、簡単な算数の問題で正解を答えさせようとするとき、9人が揃いも揃って不正解のほうを答えたとき、残りの1人も不正解のほうを選んでしまう。


このトリックは、話す相手が真顔で真剣な態度を取れば取るほど、信憑性が増す。殺人が連続して起こった緊迫した現場で、3人が真剣な態度で話をすれば、いくらウソでも本当のように聞こえてしまうのだ。


うーむ。これで”ゾンビ嘉音”の正体はこれでいいのかな?

郷田もおそらく、南條・熊沢と同じように、報酬を約束されて犯行に協力しているのだろう。郷田のプライベートな場面はほとんど語られていないため、どんな人物なのか、実はあまりわからない。


こうなってくると、使用人全員グル、ってことになるのか。


今日はここまで。もうじきEpisode2も終わりです。