昨日の記事でも書いたのだが、名古屋市議選挙の投票率は50%を切っていた。
地震があったというのに選挙を行う無神経さ、報道では圧勝ムードで勝ち誇り、地震のことには触れない河村市長の軽薄さが浮き彫りになったように見える。
別に俺は河村たかしという人物が嫌いというわけではない。あれだけよくしゃべる人だ、一緒に酒を飲んだらさぞかし楽しい飲み会になるだろう。上下関係など感じさせない、親しみやすい人物像はむしろ好感さえ持てる。持てるのだが、いささか調子に乗りすぎたように思える。
あの市議選挙の一幕で、あっさり市長の薄さが見えてしまったように思える。要は当選して議席をとることだけが目的だったのだ。
民主党が与党となった衆議院選挙と同じだ。ロクな実績もなく、公約もロクに守らない、政局ばかりでロクに政治をしない、あの民主党と同じ顛末にならなければいいが。
今後の日本は、やれ減税だの子ども手当だの、米軍基地県外移設だの、大風呂敷だけで中身のない政党、地域政党は排他される時代になるだろう。
きちんとした信念と理想を持った政治家が、現実を睨んだ堅実な政治をする政党だけが生き残る時代になる。
大地震が起こり、一刻を争う状況で懸命に被害を最小に押さえ込もうとしている電力会社。その本社に乗り込んで、その気も知らず罵倒するような首相など、もはや国民は相手にしない。
日本には、こんな首相しかいないわけじゃない。
きっと日本を任せてもいい人物が、数年後に現れるはず。