※この記事は”うみねこのなく頃に”を直接ネタバレして解答したものではなく、アクオス個人が勝手に考え、勝手に答えを出しただけのものです。なので解答編などとは直接関係ありません。あくまで推理好きの戯言だと思って聞いてやってください。
前回の推理 で、使用人室での出来事は、楼座らに南條・熊沢の二人がいなくなったことを知ってもらうためだったと推理しました。
今回は、さらに推理を進めてみることにしましょう。
いきなりですが、少し話を戻して第二の晩の出来事を思い出してみましょう。
第二の晩では、朱志香が自室で死亡していました。嘉音はこの部屋で死亡したと赤で宣言されています。第二の晩の推理 で、この出来事は突発的な殺人だったと推理しています。このとき、嘉音が実行犯グループを裏切ったと結論付けました。
このとき、1つの疑問が浮かびます。なぜ朱志香の死体だけが残ったのか?
この疑問については、嘉音の死体は調べられたくなかった、と結論しています。なにしろ、嘉音は"ベアトリーチェ"に女装していたのですから、その事実を発覚されたくなかったのでしょう。
この結論から、朱志香と嘉音は、立場が違っていたと言えます。発見されてもいい朱志香と、発見されたくない嘉音。
このことを、南條と熊沢にも当てはめてみます。つまり、この時点で、二人の生死はともかく、二人とも発見されたくない立場であったと言えます。
これにより、二人とも、立場としては同じであったと考えられます。
二人の立場で共通点は何でしょうか?
ここで、Episode4の情報を使います。Episode4では、南條、熊沢の遺族たちに多額の金が送金されていた事実が判明します。
この点で、二人とも同じ立場だったということが判明します。
さらに、Episode1で推理した結果を用いると、南條は娘の治療のために、蔵臼らに金蔵の死の偽装を持ちかけられ、さらに”脅迫者グループ”によって協力までしています。
この点から、熊沢もまた何らかの事情があって、犯行を協力していると考えられます。その見返りとしての多額の金だったのでしょう。
取引の時点では自分の命だけは保証すると約束していたのでしょう。
さて、二人は使用人室の出来事の時点で生きていたのか、死んでいたのか?
実行犯の1人である源次は、第二の晩の嘉音の予想外の行動に対応を迫られていた。嘉音の死体を隠すことで最悪の事態は避けられたが、協力者たちの結束は崩れつつあった。この時点で、源次には南條と熊沢を殺害する理由は特に無い。
が、しかし、この展開に不安視する南條と熊沢は、もう取引はいいから降りたいと言い出す。結束が崩れつつあるこの状況下では、もう慰留は出来ない。
郷田と紗音の目があるため、目の前で殺害を実行することは出来ない。
だから源次は、南條と熊沢の二人を、マスターキーと引き換えに降りてもいいと言った。つまりこの時点で、二人は生きていた。
しかし源次にとって、この二人の裏切りは見過ごすことが出来なかった。なぜなら、二人が心変わりして、楼座らの元へ向かい全てを打ち明けるかもしれないのだ。
二人を何としても始末する必要があった。現に、この後の展開では、郷田と紗音は南條と熊沢の死を知らない。
そう、二人がいなくなったのは、源次が二人を引き止めることが出来なかったため。
そして楼座らには、生死は伏せておくものの、二人がいなくなったことを知らせる必要があった。一緒に行動していたはずの使用人たちから、二人が急にいなくなってしまっては、疑いをますますかけてしまうからだ。
結論:南條、熊沢は使用人室での一件の時点では、生きていた。そしてこの後、南條と熊沢は源次の手によって証拠隠滅のため殺害された。