さっき、引っ越し作業を通して自分にけじめをつけてきた。うん、これで
!故郷に帰れる喜びとか、別れの寂しさも確かにあるけど、それよりもこれから自分がどうなるかワクワクしてるんだ。
なんとなくぼんやりとした形だけど、俺は自分の持つ才能って奴に気づいたのかもしれない。自覚していなかったものを自覚出来たというか。
俺は元来はみ出し者で、大勢の流れに自分で考えずに流れるのが嫌だった。
世間が受け入れなくても自分が気に入ったものは好きになったし、こだわりとかポリシーを感じられるものならそれが何であれ、とことん好きになった。
他人の考えが筋を通すものなら、それが嫌いな奴でも尊敬はする。
流行の流れに乗ることは苦手かもしれないが、自分で考えて自分に筋を通せるのは一種の才能だと思う。
他人が考えそうもないことを考えようとしたり、当たり前だと思ってることにも疑問を感じたりすることも才能だと思う。
要するにひねくれ者なのかもしれない。転職を機に世間を見返してやりたいと思う気持ちは確かにある。だけどそれ以上に自分の才能を生かしたいんだ。
会社の為、仕事の為、というのもあるけど何よりも自分の為かな。
俺は自分を大事にする。
正直言って、他人の為に自分を犠牲にするなんてのは眉唾だと思ってる。損得だけで人間関係が割り切れるものではないことは承知しているが、他人を助けたり協力したりなんてのは、他人の為じゃなくて結局は自分の為だ。自分が助けを請う立場になったらどうすればいいか自分の身で体感するためだ。ひねくれ者だからこそ出てくる考え方かもしれないね。
他人に優しいなんてのは、結局自分に優しいから出てくるもので、そこには打算とか保身なんてものは本来出て来ない。
だから一番嫌いなのは俺の考え方の対極にある人かもしれない。
誰にでも分け隔てなく優しく聖人ぶることは無い。それは八方美人ってもので、ひねくれ者の俺から見れば胡散臭いからだ。俺が見たいのは聖人じゃなくていかにも人間くさい優しさだ。
重々触れたが俺が俺らしく振る舞えるのはこの才能があるからだ。他人と同じは嫌だ。俺は俺らしくあれ。