【業務改善提案】やる気が出る組織の作り方 | AQUOSアニキの言いたい放題

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徒然なるままに俺自身のネタや、政治・社会ニュースへの辛口コメント、最近観た映画の感想とかを書き綴ります。

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最近、ここの職場で、「業務改善提案」なるものを募集するようになった。


基本的に商品を売る会社なので、お客様の要求している以上の品質を提供しよう、と

いう考えらしい。


俺の所属してる部署は基本的に技術系の部署なので、そんなこたぁ営業の仕事だろうよ、という風にも思うのだが、商品を色々いじったり、試験をしたり実験して評価結果をお客様に報告したりするのがここの部署の仕事なので、あながち間違ったものでもない。


で、どうやって募集してるかってぇと、毎日日報なるメールを送ってるんだが、

その日どんな仕事をやって、どれだけ進めたかってのをメールで書いてるんだな。

その中に毎日提案を入れろ、という指示なんだ。


はっきり言ってめんどくさいし、毎日そんなにアイデアがボロボロ出てくるわけもない。

要するに、幹部連中は「普段の仕事以上の成果を出すにはどうすればいいかアイデアを出せ」、という要求をしているわけだ。

アイデア出して報酬がもらえるならまだしも、報酬なし、お客様の要求以上のものを、とか漠然としたことを言われても真っ向から取り組む奴なんぞいるわけがない。

案の定、案を募集してから1日経っただけで下火になった。


カネを稼ぐためだけに仕事をするのは嫌だ、

生きがいも必要だ

というのは俺の持論だが、

カネがついて回らなければ物事は動かない

というのも事実だ。

夢や理想とか大言壮語を語るだけの無職の男性と、女性が結婚したがらない理由も

この事実があるからだ。

お金のあるところに人心が集まる、というのもこれもまた事実。

・・・ま、カネだけあって何の中身も感じられないのもそりゃまた嫌なもんだが。


そもそも家庭内の問題ならともかく、雇用の関係で仕事と直接関係しないところで、

オマケみたいな位置づけでアイデア出せっていう考え自体が間違いで、アイデアの質も落ちる。

カネも手に入らない、普段の仕事はしろ、だがアイデアも出せ、っていうのであれば

そのアイデア自体も効果的でマトモなものも手に入らないのではないか?

そんなんだったら業務改善コンサルタントでも招聘してさっさとアイデアを求めればいいのだ。

多少金は払うが、無報酬で出てくるやる気の無いアイデアよりも全然マシなものが

出てくるだろう。


俺自身も、ここの仕事でムダとしか思えない部分を指摘して、

改善を求めたことがある。

プログラマーらしく、ファイル管理とか発注管理システムの改善を求めたんだな。

ざっくりだけど、仕様とかもぼちぼち考えたものを、だ。

したら、返答はロクに検討もせず、ファイル管理は「だったらやってください」っていう丸投げ。

発注管理システムは、「ムズカシイことはわからんので却下」


完全にやる気が無い。上の連中から言われたからやってるだけで、

当のアイデア募集人はやる気が無いのがわかった。もうアイデアは出してない。


改善を求めるには大なり小なりコストがかかる。

やたらと手間と時間のかかる定型業務は自動化すべきだし、

技術用語が個人の解釈で違ってくるのなら用語集的なものを作るべきだし、

評価の計算方法だとか考え方とかもTIPS集でも作ればいいだろうに。


俺が業務改善を考えるなら、技術屋だからまずこういう改善を考える。

毎日、あるいは毎週作成する書類とか、あるいは発注管理とか、

ファイル更新なんかは、自動化させる。

進捗管理的なファイルは、いくつも乱立させずに、

必要なデータを全て1つのファイルに入力させ、必要なデータを

抽出・出力して別にファイルを自由に生成できるようにする。

(データベース的なもの)


まぁこんな感じ。

お客様の要求しているものは何か?という問いには直接関わってこないかもしれないが、例えば一日あたりの作業量を自動化で減らす部分を作ることで、

納期の短縮や、人件費などのコスト削減も見込めるし、ムダな手作業を省くことで

考える時間も増える。

つまり間接的にだが客の要求に応え、ひいては会社の利益向上に貢献できるわけじゃん。

考える時間が増えれば、ヒイヒイ言いながら仕事をして、考える暇もないくらいなのにムリヤリでテキトーに出したような的外れなアイデアよりも、余裕をもって冷静な裏づけをもったアイデアを出せるようになるわけだ。


ま、ここの職場の場合は、「自動化」を毛嫌いする上の連中の頭をどうにかすることが

まず「業務改善」の第一歩だと思うのだが。