サフェーサーのこと
模型作家(原型師というのが一般的だが、なんかその呼称はあまり好きでない。なぜっかっちゅうと師ぃーいうと原型の師匠つう感じで、はぁ師匠ですか、自分が?・・・ピンとこない。さらに、職人ぽいというのはまあ良いことなんだが、なんとなくこう師匠から受け継いだ技術を継承しながら作ってる人みたいな感じで、自分はいつもどうしたら最善か(技術的にも造形的にも)毎回常に研究&挑戦しながら作ってるつもりだし、もちろん師匠など一人もいない、我流の極地である。既存の技術を極め高めていくのも素晴らしいことだし、そうでなくては辿り着けない境地もある。ただ、既存の技術だけに執着し、考えることを忘れてはいけないということで、常により良い事になるよう考え続けてんのに、その辺がこう原型師という言葉には入ってなくて煮え切らない感じというような・・まあ思い込みですが。ということで、自分から名乗る時は模型作家と言ってます。作家というのも悪くするとアートなんだから感性こそすべてって主張の元、技術の低い作品作って自己満足してる人とかはどうかと思うので、そっちも嫌だけど、まあ、独自に考えた方法で作っているかなというところは、作家のほうが気持ち近いかなということで)
<長い!脱線したマクラがひたすら長い。すみません、ある意味問題発言なんで、わざと読みにくくしてるため改行もせんと・・
ということで、模型作家として、一応内容のあることも時々は書こうということで、サフェーサーについて書こうと思う。
自分は、まず粘土の上に直接かける下地のサフは、Holtsのプラサフを使っている。ちなみに下地、上塗りともに模型用でなく自動車用を使っている。基本模型用のものはプラモデル向けに作られているので、量が少なくて割高、下地を侵さないためにヌルイ溶剤を使ってるのではがれやすい、乾きにくい、乾きにくいからたれて溝だけを埋めてしまいやすいという欠点があるからです。
自分がサフを吹くのは主に粘土とレジンで、シンナーなどでは溶けません。従って、強い溶剤=ラッカーシンナーのサフで全然かまわないのです。
Holtsの良いところは、濃厚なので、すぐ厚くなる(傷が埋まりやすい)、プラパテと同じ色なので、傷埋めにプラパテを良く使う自分には都合がいいことである。弱点は乾燥が遅い、2度塗りするとき湿気などがあるとぶつぶつ(気泡)を含みやすいということです。まあ、気泡は簡単に潰せるのでそれほど問題はありませんが、急いでる時は気分が悪いです。
そして、上塗りはソフト99のプラサフである。こいつのいいところはとにかく乾燥が速い、肌理が適度で、下塗りにも仕上げにも使える、売ってる店が多いなどの点である。悪いところは、色がややパテよりも濃いため、見た目のいい原型にするためには、パテで傷埋め後もう一度スプレーする必要があることである。
さらに、レジンの製品で、怪獣の時はソフト99でもHoltsでもなんでもOKですが、女子のときは、ダークな色のサフを吹くと肌色をきれいに発色させるのに、薄いグレー(グレーは下地隠蔽率が高いので白だけを吹くより早く下地の色が消せる)から白にかけて何度も塗ったり、白系のサフを何度も塗らなければならなくてめんどくさいし、厚塗りでモールドが消えて良くない。そこで、Holtsの白サフ(ソフト99でも可だが扱いが少し面倒)を使います。これは若干たれやすいのですが、白のつや消しとしてはかなりベーシックでいい色なので、そのまま白のつや消し塗装として上塗り扱いにもできたりと、重宝します。Holtsは、一旦乾燥硬化するとホビーシンナー(本来の溶剤であるラッカーシンナーですら)では溶けなくなるのでいいのですが、ソフト99の場合、ホビーシンナーに溶けるので扱いに注意が必要です。
ワイシャツの白い部分に陰影をグレーで入れたりする時は、ちょっとしたことで失敗しやすいのでリセットできるようHoltsを使うか、ソフト99しかない場合は、その上にソフカラーというソフビ用塗料の白をエアブラシで厚めに塗っておきます。
こうすると、ホビーシンナーに対して耐性が出るので、軽くなら塗りの失敗をシンナーで拭き取ったりしても下地がはがれなくて助かります。ちなみに自分は肌色もソフカラーを使い、肌色の上にグラデや模様を入れたときうっかり失敗してもふき取ってやり直せるようにしてます(ソフカラーはソフビ用のため、ホビーシンナーでは簡単には溶けません。拭き取りに時間がかかったり、何度もやるとさすがに剥げちゃいますが)
まめ知識:溶剤にも強さがあります。1.ソフビ用シンナー 2.一般塗料用ラッカーシンナー 3.ホビーシンナー 4.ペイント溶剤=灯油系 5.アルコール系の順です。強いシンナーを使う塗料ほど、塗膜が強く、乾燥が速い傾向があります。上位の溶剤は下位の塗料も落とせます、下位の溶剤は上位の塗料を落としにくいので、下地から順に溶剤の弱い塗料にしていくと拭き取り修正が可能になるというメリットがあります。アルコール系は最弱ですが、一旦染み込むと落ちなくなる性質があるため、拭き取りは素早くおこなわなければなりません(子供の頃マジックでソフビ人形に書いた文字が時間が経つとシンナーでも落ちなくなるのはその原理)ラッカー系ペンキ系にはほとんど染み込みが無いので、シンナーで拭けばいつでも落とせます。
まめ知識2:スプレー塗料は直にスプレーとして使うだけでなく、調色、攪拌、濃さが調整済みの塗料液としてエアブラシのカップに色を出し、エアブラシ塗料として使うことが出来ます。量は使わないけど何度も使うような色はスプレーを買ってエアブラシに入れてる使うとスプレー直よりきれいに塗れるし、手間も省けるので便利。白サフはたれやすいのでエアブラシに入れて使ったほうがうまく塗れます。白サフはこうして使うと、比較的下地隠ぺい力や傷埋め効果のあるつや消し白として扱えるので意外に重宝します。
まあ、こんな感じです。いろいろ試してみて自分なりに最高を選んだつもりですが、最高というのは当然人によって違うはずなので、みんな工夫してやってると思います。現状に不満のある人や、これからの人のご参考になれば幸いです。・・・本文まで長かった。読む人いんのか、こんなの書いて・・・(銭形愛がほとんど頭に入んなかった、思いつきでもここまで長く書くと犠牲はでかい。自滅というやつだ)