たいして書くことも無いので有意義な情報を提供してみる
と、タイトルに書いてみたものほとんどの人には用の無い情報であろう。
最近発見したのだが(模型テクの本には既に書かれてるテクかもしれんが、あいにくわしはその手を読まんので知らん)粘土というやつは、密度の高いものほど乾燥が遅い傾向がある。
すなわち、ファンドやマイネッタ(<他社から出ているファンドと同質の粘土。最近のお気に入り)は乾燥が遅いのである。
しかし、湿ってる時の表面がぬるっとするタイプ(フォルモなど)は、軽めだが乾燥後の盛り削りがしにくいので、使っておらん。
ファンドソフト(これもぬるタイプ)は、やわらかいので乾燥が悪そうだが、実はスカスカでとても軽量なので、乾燥がかなり速い。しかも乾燥後に湿気の多いところにあると中心まで水分を含み、硬さを残したままカッターでカンタンに切れる状態に戻る。
具体的には、まずファンドソフトで芯を作る。乾燥が速いので思ったより速く固まる(あまり強度は無く折れやすいのが難だが)固まったら、ファンドなどで肉盛し、造形する。
厳密には、ファンドソフトの表面にファンドはくっつきにくいので少し浮いたりするが、ファンドが乾いてしまえばあまり関係ないので気にしない、もしくは、肉盛りするときなんらかの接着剤を塗ってくっつけながらやってもいい。
これだけでは、ちょっと速く出来る以外のメリットが無いように思えるのだが、本当のメリットはこの後である。
ほぼ造形ができると、たいていの人はキャストコピーや塗装しやすくするために分割すると思うのだが、ファンド無垢の場合、乾燥すると太い部分はまずノコギリでないと切れない。場合によっては怪我したり、切断部分が砕けてしまうことも多い。
しかし、芯がファンドソフトの場合、太い部分もスパスパ、カッターで切れてしまうのである。
これは、芯のファンドソフトが盛り付けたファンドの水分で、先に書いた硬いけど切れる状態に戻るためで、分割時のミスがかなり軽減されカンタンになるのである。もちろん切断面に出てきたファンドソフトはそのまま乾燥させてもいいし、彫刻刀などでえぐりとってファンドやパテで分割麺をキレイに直してもいい。
ただし、細いところだと、比較的短時間で芯まで乾いてしまうのであまり意味ないです。1/6サイズ以上の大きいものの肩、胴、股間などの大きめの間接の分割にいいと思います。
更にでっかいものの場合、外側のファンド乾燥後、切断面から中のファンドソフトを彫刻等やヘラなどで簡単にほじくり出すことが出来るので、中が空洞の原型も出来ます。
ということで出来上がったら、サフ吹き前には一応芯まで乾かすために半日程度天日干しをすると、より完全だと思います。
以上、役に立つ?模型テクニックの紹介でした。
この技が性に合いそうだなと思うファンドモデラーは、試してみるといいかもしれんよ。
ただし、怪我には充分気をつけて無理はしないようにしてくださいね、くれぐれも。(自己責任でよろしく)