最近、藤原竜也の芝居がワンパターン化しすぎてる気がする。
もともと彼の演技はテレビにあまり向いていない。キャラクターをデフォルメしたマンガ原作の映画ならともかく、テレビドラマではちょっと食傷気味な感が否めないのである。
予想通り、このドラマも例外ではなかった。
岡田将生とのコンビ、そんなにはまってないよね、実は・・・。

人間的に問題は抱えているが特殊な能力を持つSTメンバーたちが難解な事件を解決していく、という設定自体は面白い。
上手い俳優陣も揃えていて、見る前はかなり期待していた。
が、初回を見て「んん??」と少し拍子抜け、2回目を見て「おやおや??」という嫌な予感を覚え、3回目でとうとう「あーあ・・・」というガッカリ感に変わってしまった。
このドラマ、こんなにいい役者を揃える必要あったのか??
何ともSTの「チーム感」が薄いのだ。
脚本のせいだろうか??いや、そうじゃない。
原因はおそらく前述した藤原竜也のバランスだろう。

STのメンバーには志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城が揃っていて、更に脇には田中哲司や林遣都までいる。
それぞれそんなに悪くないし、窪田正孝なんかセリフほとんどなしなクールなキャラクターを見事に演じているとさえ思う。
なのに、だ。
どういうわけか、藤原竜也以外のキャラクターが印象に残らない。このドラマの映像を思い出そうとしても、藤原竜也のシーンしか見えてこないのである。
出番の多さの問題??
まあ、確かに芦名星なんか、ほとんどストーリーに絡んでないもんなあ。
他のメンバーも自分に関連したエピソード以外はほとんど前に出てこないし。
何とも物足りない。

もう一つ言えば、私にはこのドラマの音は全く浮かんでこない。
ドラマでは毎週必ず耳にするテーマ曲があると思うし、こういった刑事モノはその音で映像が浮かんでくることも少なくない。
わかりやすいのは『踊る大捜査線』や『古畑任三郎』あたりだろうか。
せっかく映画化まで決まっているというのに、このドラマはテーマ曲がほとんどイメージできないように思う。

期待度が高すぎたのか、何とも残念なポイントが多いドラマではある。
チョイ役だけど重要なポジションにいる渡部篤郎のインパクトも弱いし、水上剣星のキャラクターも中途半端すぎる。
先日見た回では無口な窪田正孝が意を決して喋った一言に対する全員のコメントがあまりにバラバラすぎて、残念ながらチームワークの良さも感じられなかった。
あのシーン、本当は全員で声を揃えるはずだったのでは??
1話完結の刑事モノだからこそ、登場人物のキャラクターに魅力が感じられないと正直つらい。
好みの問題かもしれないが、藤原竜也の芝居は私にはこってりすぎて胃もたれがする。
岡田将生にもうちょっとウーロン茶の役割をはたしてほしいところだが、彼の芝居もまた藤原竜也につられているのかちょっと暑苦しい。
せっかく岡田将生なんだから、もっと爽やかで天然なカワイイ役作りで良かったと思うのだがどうだろう・・・。

STというタイトルを付けるのであれば、やっぱり藤原竜也以外のメンバーの活躍に期待したい。
今のままなら『赤城左門の捜査ファイル』で良かったのでは??