まとめ
① 唾液に含まれる消化酵素アミラーゼのはたらきには、個人差があることが実験で確認できた。さらに、調べたところによると、同じ人でも、一日の時間帯によって、また、ストレスによっても、はらたきに違いが出ることがわかった。
② 唾液も胃薬も、体温に近い40℃前後でいちばん酵素がはたらくことが実験で確認できた。
③ 唾液は中性で、胃薬は弱い酸性で、いちばん酵素がはたらくことが実験で確認できた。
④ 胃薬は、胃の中の酸性の環境の中でもはたらくように、制酸剤が添加されて、胃の中をアルカリ性に傾けることで、酵素がはたらくようにできている。
⑤ 唾液は胃酸の中ではたらかないので、よく噛んで、口の中で酵素をしっかりはたらかせてから食べることが大切だ。酢の物やお寿司を食べるときには、もしかして、唾液の中のアミラーゼははたらいていないのかもしれない?
⑥ 塩麹にはデンプンを分解する酵素が入っている。だから、おにぎりを塩麹で味付けしたいときは、ご飯が分解されないように、65℃以上の高温になるように調理しなければならない。
⑦ 調べたところによると、コウジカビは弱酸性を好み、25℃から30℃くらいで活発に生育する。50℃前後になると菌体は死滅するが、コウジカビが持っている酵素は60℃くらいまで有効にはたらき続けるため、菌体が死滅後も分解作用は継続する。酵素は、反応自体では消費されず、ひとつの作業が終わると次の基質にとりかかる。細胞の中ではたらく酵素はまるで、自動車工場の中でせっせと働く作業員みたいなものである。

 ▶感想
唾液は、ストレスによって増えるというのが意外だった。私はジェットコースターに乗ったらきっと唾液がたくさん出ると思う。
唾液の中のアミラーゼが、酸性の中では、あんなにはたらかないものかと驚いた。そしてアルカリ性の中では意外にはたらいたもの驚いた。
胃薬が、アルカリ性の中であんなにもはたらかないのも驚いた。制酸剤によってもともとアルカリ性に傾けてあるのだとわかって、納得した。「制酸剤」という名前なので、胃酸が出るのを抑制するものかと思っていたら、胃の中のpH値を調節するだけなのが意外だった。
塩麹おにぎりの常温のものを24時間後に匂ってみるのは、きっと臭いだろうと想像していたので、とても嫌だったが、おそるおそる匂ってみると意外にも、おいしい炊きたてご飯のような匂いだったので、ほんとうに驚いた。汁も出ていたのに。麹菌のはたらきのすごさが、あらためてわかった。まとめでも書いたが、酢の物や寿司を食べるときに、唾液のアミラーゼがはたらかなくなるのかどうかが気になる。母が、寿司を食べたあとに、なんとなく胃がゴロゴロした感じがすると言っていたので、ほんとうにそうなのかもしれない。いつか確かめてみたい。
2年に渡って酵素に関する研究をして、だいぶ酵素に詳しくなった。酵素は、温度や酸性アルカリ性など、ちょうどいい環境が整ってはじめて、きちんとはたらくことがわかった。
酵素パワーをうたった商品が世間にあふれているが、ほんとうに酵素の力を活かそうと思えば、きちんと温度などを管理しないと、まったく意味が無い。洗濯するときには、水の温度を40℃くらいにしないと、きちんとシミが落ちなかったり、汚れや匂いが取れなかったりするのだ。
わたしは、研究で得た酵素に関する知識を、今後生活の中で活かしていこうと思う。




参考文献

『中学生の理科学研の自由研究チャレンジ編』㈱学習研究社 ISBN:4-05-301475-1

参考にしたWEBサイト

三菱化学メディエンス株式会社「唾液アミラーゼでわかるジェットコースターの好き嫌い」
http://www.medience.co.jp/column/0403k.html
Wikipedia 「制酸薬」http://ja.wikipedia.org/wiki/制酸剤
QLifeお薬検索「太田胃散(分包)」 http://www.qlife.jp/meds/otc4987033409061.html
もやしもんリターンズ かもたべ 「塩麹編」 http://kamosuzo2.tv/kamotabe/kamotabe01.html
食品と微生物 http://www.ajiwai.com/otoko/make/biseibutugaku.htm
Weblio「酵素とは」http://www.weblio.jp/content/酵素



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以上です。

今年は独自に考えた応用実験だったので、結構苦労しました。
レポートには載せてないですが、失敗してしまった実験もありました。pHテスト紙を購入してまで、pH調整して…と実験に臨んだのですが、重曹が溶けないんですよ。溶け残って、強アルカリ性にできなくて。それでいろいろ試行錯誤してると、なんか大根汁が変化しちゃってくっさくて!!!!部屋中大根汁の変な臭いが充満して…悲しかったです。。。かなり凹みました。時間もかかったのに。。。
で、まあそこまで出来ないけど、小さじで計って量を調節するのは、ぴょん子のイースト菌の実験のときにやりましたが、pH調整はその程度であきらめました。

塩麹おにぎりは、禁断の実験ですが、ほんとに汁が出ちゃって笑いましたwそして、一番危険なのは、中途半端な温度のおにぎりですわよ!雑菌うようよ。
反省点としては、何も入れないおにぎりも観察してみるべきだったかな、と思います。


来年は3年生であまり時間がないので、ここまでじっくり自由研究は出来ないかも。
いい思い出になりました♪