マンホールのフタはなぜ丸が多い?
四角いマンホールはなんでないんだろう?
そう。
四角だと、対角線の長さが辺の長さよりも大きいから、フタが穴に落ちちゃうことがある。下に人がいたりしたら危険だから。三角形でも落ちる。

じゃ、この形はどうかな?
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そう。落ちないんだ。
このおにぎり型の図形、中心点を通る線を引くと、どこを測っても同じ長さ。
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面積は、同じ直径の円よりもちょっと小さい。7パーセント小さい。
だから、この形でマンホールのフタを作れば、使う鉄の量が7パーセント少なくて済む。

わたしはね、もう十年以上前から、おにぎり型推進プロジェクトをやっているんだ。
全国の都道府県回って、マンホールのフタをおにぎり型にすれば、コスト削減になりますよ、って言って回ったんだ。「それは貴重なご意見を。」と言ってはくれるけど、どこも採用してくれない。

どこを測っても同じ長さだから、丸いものをこの形に変えて作っても問題ない。
例えば、タイヤ。おにぎり型のタイヤでもちゃーんと水平に走る。
おにぎり型のタイヤの車、実際にあるよ。わたしの研究室に。
大きすぎて持ってこれないからね、今日はこの小さいの。
ほら、ちゃんと水平に走ってる。(わー!)

ブリジストンとかに行って、おにぎり型のタイヤにしたらゴムが節約できますよ、って言って来た。でも、「すばらしいですね。」とは言うけど、採用してもらえない。

わたしは200ぐらい特許とったけど、だれも買ってくれない。(わはは)

おにぎり型のいいところ、まだあるぞ。
これは、四角の箱の中もちゃーんと回る。四角の中をちゃんとなぞって回るから、大工さんに喜ばれる道具ができた。
何だと思う?ドリル。
「ほぞ掘り三年」っていうけど、これだと、四角の穴が開くドリルが作れる。
実際作った。
やってみようか。(ドリルを取り出して)ほら、見てごらん、ちゃーんと四角の穴が開く。(わー!パチパチ)

ほかにも、正六角形や正八角形も、穴を開けれるドリルはある。
でも、正三角形の穴を開けれるドリルは、ずーっと長い間研究されてきたけど、最近ついに出来た。わたしと東北大学の研究室との合同研究で、世界に一台の、正三角形の穴が開くドリル。人類初!
まだ試作品だから、手動だけどね。「かき氷1号」と呼んでる。
じゃあ、実際開けてみよう。
……硬いな。。。。ちょっと待って。(しばし待つ) あ、できたかな。
ほら!正三角形の穴が開いた。(わー!パチパチ)
どうなってるかというと、レンズ型のものが、中で回ってる。

話はおにぎり型に戻って。ロータリーエンジン。あれもおにぎり型が活躍してる。
(詳しくはウィキで見てね。ルーローの三角形

でも最近は燃費が悪くて、ハイブリッドに圧されてる。
研究して世の中をどんどんよくしようというのが、科学と数学の競争。世の中の人たちを幸せにするために、どんどん進化していく。

さっきのレンズ型。あれで、今、人工心臓をつくってるところ。
ロータリーエンジンの中をおにぎり型が回るのと同じように、ハート型の中を、レンズ型がきれいに回転する。
今ある人工心臓はすごく大きい。もっとずっと小さくてコンパクトなのを作ろうって、今作ってるところ。
$玄米ごはんと酵母のおいしい毎日



数学は、人類を幸せにするためにある。
みんなね、こんな数学したって、大人になって役に立つことがあるのか?って、おとうさん、おかあさんたちなんか、学生の頃思ったことがあると思うけど、数学は、世の中の人々を幸せにしてきた。科学や数学は、人類を幸せにするためにあるんだ。





次回に続く。