チューブを使って、毎日毎日吐き続けた。
吐かない日はなかった。
どこに行くにもチューブを持っていく。
チューブがない生活なんて考えられなくなった。
過食嘔吐で一日にかけるお金は、5000円を超えていた。
そんなこんなで時が過ぎ、誕生日2週間前になった。
トイレが流れなくなってしまった。
しかも真夜中で、まだ吐き切れてなくて、頭の中は大パニック。
ありとあらゆる業者に電話をかけて、やっとつながったところに修理をお願いした。
修理しに来てくれたのは私より5個上くらいの若いお兄さんだった。
ながれきっていない、溜まった汚物を見せるのは恥ずかしかった。
この子はおかしいと思われても仕方ないと思った。
お兄さんに何回も何回も、ごめんなさいって謝った。
そしたらお兄さんが、
「実は僕の前付き合ってた彼女も、同じような子だったんで気持ちはわかります。」
って言ってくれた。
誰も私の気持ちなんてわかってくれないと思っていたから
嬉しかった気持ちと、自分の惨めさを痛感して涙が出た。
なかなかトイレのつまりは直らず、接続部から取り換えることにした。
説明を受けた時に聞いた修理費用は、13万円。
大学生の私にとって、この出費は痛手だった。
過食嘔吐に退勤をつぎ込んでいた自分を恨んだ。
大家さんに補助してもらえないかと思い、夜中で申し訳なかったけど部屋まで来てもらった。
なかなか話の通じない人で、
「飲みすぎでしょ?それはこっちは負担できないわ。」
と言われてしまった。
その時も、業者のお兄さんは私をかばってくれた。
「彼女なりの悩みがあることも分かってあげてください。」
優しい言葉を聞くたびに、申し訳なさと惨めさが私を襲った。
修理費用13万円。
親に頼ることなんてしたくなかった。
ましてや理由が理由だし、言えるわけもなかった。
何とかするしかなくて、今まで溜めていた貯金を崩し始めた。