ある方法を指吐きのスランプに陥ってもなお、

過食嘔吐をやめようとは思わなかった。

 

 

 

 

どうやったらやめられるかじゃなくて、

どうやったらまた吐けるようになるかをずっと考えていた。

 

 

 

 

調べていくうちに、ある方法を知った。

 

 

 

 

でも、それをしている人が決まって言う言葉があった。

 

 

 

 

「これを使いだしたら、もう普通には戻れなくなる。」

「指吐きまでなら完治できるが、こうなってしまったらもう無理。」

「この方法を知らなかった頃に戻りたい。」

 

 

 

 

この言葉を見て、一気に現実に引き戻された感じがした。

 

 

 

 

今の段階でやめておかないと、ひどいことになる。

 

 

 

 

怖さは十分わかっていたのに、

「食べて吐きたい」という気持ちの方が勝っていた。

 

 

 

 

そしてついに、私はチューブに手を出した。

 

 

 

 

ネット上で見た摂食障害の人がよく使っているというチューブをネットで購入し、

届いたその日に使ってみた。

 

 

 

 

初めて指吐きをした時みたいに、最初は上手くできなかった。

 

 

 

 

胃まで届かず、喉につっかえるだけだった。

 

 

 

 

何としてでも吐きたくて、何回も何回も試した。

 

 

 

 

食道の半分あたりまでチューブが刺さったときに、

指吐きのような嘔吐反射が出て、その日は吐ききれた。

 

 

 

 

それから、過食してはチューブを使い、

胃までは届かないが嘔吐反射で何とか過食嘔吐をした。

 

 

 

 

ある時、急にチューブが胃に届くようになった。

 

 

 

 

信じられないくらい楽に吐けた。

 

 

 

 

これがみんなが言っていたチューブ吐きか。

これならスランプもなしに、好きなだけ食べて好きなだけ吐ける。

 

 

 

 

やっとチューブ吐きに成功した嬉しさが大きかった。

 

 

 

 

でも今思うのは、これが間違いだったということ。

 

 

 

 

ネット上の摂食障害の人の言葉は本当で、

まだ指吐きなら、絶対に治すことができたはず。

 

 

 

 

今でも後悔している。

 

 

 

 

きっとこの先もずっと、後悔する。