PC-6001mkIISRおよびPC-6601SRについて
書いてみたいと思います。
PC-6001mkIISR/PC-6601SRは、
PC-6001mkII/PC-6601の上位互換機種で、
1984年に発売されました。
PC-6601SRについては、
専用ディスプレイTVとセットでも販売され、
NECらしからぬ(まるでSH○RPのX○のような)
赤い本体カラーが用意されたり、
Mr.PCという愛称がつけられたり、
かなり気合いの入った宣伝をしていたと思います。
結果的に見れば、両SRは、
セールス的にも、P6シリーズ的にも、
大成功とはいえない機種となってしまいましたが、
私が初めてSRを触ったときは大きな衝撃を受けました。
というわけで、
当時「これはすげえ!」と思った性能ベスト5。
第5位 FM音源
初めて聴いたFM音源の音は、
今までのPSGとは次元が違うと感じました。
ただ、当時はまだFM音源はメジャーではなく、
個人的にPSGで充分満足していたということもあって、
それほど魅力を感じませんでした。
ただ、ベーマガにYK-2氏が降臨された頃から、
「FM音源すげえ!」となるわけですが、
それはまた別のお話。
第4位 KANJIの強化
mkIIには漢字ROMが搭載されていたのですが、
アルファベットや仮名のフォントデータは
mkIIの漢字ROMには含まれていなかったため、
漢字表示の際にそれらの文字を混ぜると、
そこだけ小さく表示されてしまいました。
しかし、SRでは、
16x16ドットの平仮名フォントが内蔵され、
美しい日本語表示が可能となったのです。
mkII

SR

第3位 テキスト25行表示
SRになって、画面の解像度が上がったことにより、
テキスト画面の表示文字数も増えました。
横80文字表示も当然嬉しかったのですが、
それよりも、縦25行表示のほうが嬉しかったです。
(本来は解像度に関係ないのですが…)
というのも、
ベーマガ等に掲載されていた他機種のプログラムを
mkIIに移植するには、
必ずと言ってよいほどネックとなるのが
テキスト画面の行数の問題でした。
一般的な機種はテキスト画面に25行表示できるのに、
mkIIは20行しか表示できないため、
移植の際には5行分削るという苦労がありました。
しかし、SRになって、
テキスト画面に25行表示が可能になったことで、
他機種のBASICプログラムを
比較的簡単に移植できるようになったのです。
mkII

SR

20行用のフォントと25行用フォントを別に持ち、
しかも平仮名表示が可能というのは、
当時としてはかなり珍しかったのではないでしょうか。
第2位 スムーズスクロール
BASICマニュアルを読みながら、
SR専用コマンドを片っ端から試していたときのことです。
ROLL文という見慣れない命令を発見しました。
サンプルを打ち込んで愕然としました。
なんと、グラフィック画面が
1ドット単位でスクロールするではありませんか!
ファミコンのようなゲーム専用機なら当然ある機能ですが、
当時のPCでは考えられないことでした。
「スムーズスクロールするTINYゼビウスSRが出るに違いない!」
と、信じていました。
…出ませんでしたが。
第1位 320x200ドット・15色グラフィック
何よりも、これは衝撃でした。
mkIIの場合、
同時に15色使えるSCREEN3では、
解像度が160x200ドットに落ちてしまい、
ドットや文字なども横長になってしまうため、
画面内に多くの情報量が必要なアドベンチャーゲームなどは、
SCREEN4(320x200ドット・4色モード)を使っていました。
しかし、この4色モードは、
色の組み合わせが自由に選べなかったり、
白と黒が同時に使えなかったり、
とても使いづらいものでした。
それが、SRでは、
320x200ドットでも15色フルカラーが使えるようになり、
高解像度かつ美しいグラフィックが
表示できるようになったのです。
mkII

SR

このように、
mkIIで不満に思っていたことがすべて解消されたSRは、
私の中では夢のようなマシンに見えたのです。
しかし、前述した通り、
60SR/66SRはセールス的には成功とは言えず、
専用ソフトもほとんど発売されないまま、
60/66シリーズ最後の機種としての使命を終えました。
当時の私は、
SRはBASICしか触ったことがなかったのですが、
最近「Mr.PCテクニカルコレクション」という技術書を読み、
mkIIとは全然違う中身に驚き、
とても興味を持ちました。
というわけで、これから、
エミュレーターを通してではありますが、
少しだけ、SRに触ってみようと思います。