本草学6-2 【各論】温裏薬(呉茱萸、茴香、桂皮、乾姜、附子) | 小さな薬局の学習帳

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・ 個人的な学習帳なので、すべてが正しいわけではありません。必ずご自身で真偽を確かめてください。

こんにちは。


今日はこないだの温裏薬の続き。温中散寒以外の作用を持つものをまとめてみたいとおもいます。


・ 呉茱萸

【性味】辛・苦/大熱

【帰経】脾・胃・腎

【薬効】

  1 疏肝下気

  2 温中散寒

  3 燥湿

これも附子と同じく性味が大熱なので温める作用が強い。


・ 茴香

【性味】辛/温

【帰経】肝・腎・脾・胃

【薬効】

  1 温中散寒

  2 理気和胃止嘔

※ フェンネルのこと


・ 桂皮

【性味】辛・甘/温

【帰経】心、肺・膀胱

【薬効】

  1 温肺化飲

  2 陽散寒止痛

  3 温中散寒

  4 温通経絡

※ 字面では、桂枝と違うのは肺を温める作用があるのが違う。


・ 乾姜

【性味】辛/熱

【帰経】脾・胃・心・肺

【薬効】

  1 温中散寒

  2 温肺化痰

※ 生姜に比べ、温める作用が強い。


・ 附子

【性味】大辛/大熱

【帰経】十二系

【薬効】

  1 温腎助陽

  2 散寒止痛


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【ポイント】

 前回は温中散寒を中心とした作用をもつものについてまとめました。今回は、それとまた別の作用をもつものについて分類してみたいと思います。

ですから今回でている5種類についても温中散寒の作用はベースにあると思ってください。


これも帰経別に作用を分けていきます。


【肝】

 1) 疏肝下気    : 呉茱萸

 2) 理気和胃止嘔 : 茴香


【肺】

 1) 温肺化痰(飲) : 桂皮(飲)・乾姜(痰)


【腎】

 1) 温補腎陽    : 附子


上と見比べると、呉茱萸に肝の帰経はないし、附子は十二経って書いてあるじゃないか!!と思いますが、まああんまり細かいことは気にしない気にしないww。


まあこんなむちゃくちゃなまとめ方ですが、ざっくりとした大枠はこれでとらえられると思います。


以上、温裏薬のまとめでしたm(__)m。