こんにちは。
今日は清熱薬の3つ目のカテゴリー。「清熱燥湿薬」についてまとめてみたいと思います。
③ 清熱燥湿薬
主に湿熱を取る薬物。長期連用は乾燥を招くので避けたほうが良い。
・ 黄芩
【性味】苦/寒
【帰経】肺、大腸、胃、胆
【薬効】
1) 清熱燥湿
2) 瀉火解毒
※ 肝機能悪化の恐れがあるので注意が必要な薬物なんだそうです。
・ 黄連
【性味】苦/寒
【帰経】心・脾・胃・肝・胆・大腸
【薬効】
1) 清熱燥湿
2) 清熱瀉火解毒
・ 黄柏
【性味】苦/寒
【帰経】腎・膀胱・大腸
【薬効】
1) 清熱燥湿
2) 瀉相火
・ 竜胆
【性味】苦/寒
【帰経】肝・胆・膀胱
【薬効】
1) 瀉肝胆湿熱
※ これリンドウですね。薬用部位は根っこなんで花は関係ないですが。
・ 苦参
【性味】苦/寒
【帰経】心・脾・腎
【薬効】
1) 清熱燥湿止痒
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【ポイント】
黄芩・黄連・黄柏の「黄色3兄弟」が登場する清熱燥湿薬。全体のポイントをちょっとまとめてみると・・・
① 湿熱を中心にとる
② 苦・寒性 : 脾胃虚弱には要注意
③ 長期連用は乾燥をまねくので、好ましくない。
④ 清熱のスペクトルが広い : 帰経の幅が広い。
以上の4点になると思います。ここで、④についてなんですが・・・
また頭にインプットしやすい形になにか持って行けないかなと考えたところ、従来通りにやるとスペクトルが広くてやりにくい!!
そこで!!
三焦別に分けるという方法にしました。
まず三焦についてですが、これはのちに「臓象学」をまとめるときに書きたかったんですが、更新のスピードの関係でまだ先になりそうなので、先にこちらに軽くまとめておきたいんですが、ここで脇道にそれると全体の流れがわかりにくくなるので、下の参考にします。
三焦別、つまり上中下どの熱を取るのか?で分類してみます。
黄芩・黄連・苦参 : 上中下
竜胆・黄柏 : 下
これで大雑把にとらえることができると思います。特に黄芩、黄連、苦参の3つは上中下どこでも熱をとれるんだなという事が分かります。
このように分類した上で、もう少し詳しい帰経を見てみることにします。
上焦の心と肺では熱を持った場合、全然臨床像が異なるので重要です。下焦も同様です。中焦は脾には熱は持たずに胃熱のみなのであまり重視しなくてもいい。
そういう観点で、まず上中下すべてに帰経を持つものの詳しい帰経を書いてみると・・・
黄芩: 【上】肺 【下】大腸
黄連: 【上】心 【下】大腸
苦参: 【上】心 【下】腎
ほら、割ときれいに分類できたと思いませんか??これに中焦の胃熱を冷ますのを入れれば完成♪(本当は苦参は違うんだけどねww)。
同様に、下焦のみに帰経をもつ残りの2つを分類すると・・・
竜胆: 【下】肝、膀胱
黄柏: 【下】腎、膀胱、大腸
腎の熱はやはり陰虚による虚熱ですから、黄柏と苦参は虚熱をとるポテンシャルを持つということもわかりますね。
ですから黄色3兄弟の黄柏だけはちょっと他の2人とは違うイメージですね。
ここまでまとめて上の一覧を見るとまあまあだいたい合ってる感じがします。やはり単純暗記というのはもう無理ですww。
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【参考】
※ 三焦 : 腑の一つ。
五臓に対応する五腑の他に「三焦」というのものが腑として存在しますが、これは実体がなく働きのみが存在するものになります。
では、どういった働きをもっているのかというと、「津液」や「気」の通り道の役割をします。
そして、三焦は上焦、中焦、下焦の3種類に分類することができて、それぞれに対応する臓腑が決まっています。
上焦 : 心、肺
中焦 : 脾、胃
下焦 : 腎、膀胱、大腸、小腸、肝
肝が下焦?に属しているのはちょっと不自然ですが、上記のような分類になります。
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以上が清熱燥湿薬になります。
あらかじめ断っておきますが、これは僕が勝手にインプットしやすいようにまとめているだけなので、学術的に正しくないことも多々ありますm(__)m