本草学3-1 【各論】辛涼解表薬(薄荷、柴胡、菊花、牛蒡子) | 小さな薬局の学習帳

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こんにちは。


今日は本草の続き。辛涼解表薬のメモ。


 辛涼解表薬

外感風熱を発散するもの。発汗作用は辛温解表薬よりは弱い。


・ 薄荷

【性味】辛・涼

【帰経】肺・

【効能】

  1 疏散解表

  2 清利咽喉・頭目

  3 理気解鬱

  4 透疹止痒


・ 柴胡

【性味】辛苦・微寒

【帰経】・胆

【効能】

  1 疏風退熱

  2 疏肝解鬱

  3 昇挙陽気


※ 柴胡には、ミシマサイコ(北柴胡)とホソバシジマサイコ(南柴胡)の2種類がある。この2種類に何の差があるかは不明。


・ 菊花

【性味】甘苦・微寒

【帰経】肺・

【効能】

  1 疏散風熱

  2 明目

  3 平肝潜陽

  4 清熱解毒


※ 菊花には、「抗菊花(産地:抗州)」と「野菊花(そこらへんに生えてるやつ)」の2種類が薬用として使用されている。上記の1~3は抗菊花の作用。4は野菊花の作用。

他にも「貢菊花(白菊花)」という種類もあり、これは薬用ではなく養生茶として使われる。


・ 牛蒡子

【性味】辛苦・寒

【帰経】肺・胃

【効能】

  1 疏散風熱

  2 去痰止咳

  3 清熱解毒


※ いわゆる「ゴボウの実」。


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【ポイント】

(1) 辛涼解表薬全体を俯瞰した時、

 ①疏散風熱 ②清利頭目 ③透疹止痒 ④清熱解毒の4つの作用はだいたい共通していて、プラスアルファの効果があるもので分けると頭に入りやすい。


次回やりますが、「葛根」はこの分類から外れた例外と覚えました。


例えば、プラスアルファとして、


疏肝解鬱があるものは「薄荷、柴胡」、

明目と平肝潜陽があるものは「菊花」、

昇挙陽気があるものは「柴胡、升麻」、

祛痰止咳があるものは「牛蒡子」といった具合です。


まあ大雑把ですけど、だいたい大枠はつかめる覚え方かなと。



(2) ここの分類では「肝」の帰経については、効能とリンクしている部分が多いなと思います。

 「肝」と関係する「目」や「平肝潜陽」、「疏肝解鬱」など。



次回は辛涼解表薬の続きをメモります。