車窓を流れてゆく景色を眺めていた。
遠くに見つけたガスタンク
たまごに似ててかわいい。
観覧車。
見つけてすぐに、目線をそこから外したのに
隣で話す声がもう
音にしか聴こえなくなってしまった。
繋がりを
愛おしむ余裕はもう無いんだ。
ならどうして?
そう考えた後に
それをそっと絶ってみた。
気付かれるとも
気付かれなくともそれでいい。
同じ曲を延々とリピートする。
イヤホンで塞いで
あたまをまるごとぐるっと覆うぐらいのボリュームで
繰り返すメロディと、リズムと
心地好い電子音に目を瞑る。
今、
言葉は然して必要じゃないんだ。
自然に身体を揺らせるなら
何を話そうと首から上が逃げられない今は。
とてもすきなのは
蜘蛛のその身体のかたちと、巣のディテール。
その姿に巣に掛かってしまって
いつも足を止めてはカメラを向けてしまうけど
わたしは
そうはなりたくはないんだ。
だから身体を、頭を
心ごと揺さぶって
どうにか。
そして
願いごとをしないことを決めて。
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