イルミネーションに彩られて、
少し浮き足立つ街並みは嫌いじゃない。
物事をもっとシンプルに考えよう、と思うたびに
浮かんでは消える景色は
今ここに在るものとは違うけど、少し似たもので彩られている。
取り留めのない言葉を受け流して、
ショールに顔を埋めて歩く。
背中は、丸まらないように。
内側に縁を増やしてゆくカップの中身は
案外すぐに冷えてしまう。
いつまでもはあたたかくないもんだな。
情熱は冷めないし、
感覚もなかなか鈍らない。
タングステンが似合う女だという言葉が
褒め言葉になるのもきっと、ずっと変わらない。
少し褪せたような、やわらかい光に焦がれる。
ストロボは眩しくって眼が開かないや。