sugar high | tiny-heaven

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背骨を真っ直ぐに打ち直したら

肋骨を帆にして

リズムを持った心を紡ごう


脚を鳴らして
胸を震わせて。



じんわり広がる甘さに
騙されるように騙してゆく感覚は、
憶えてしまえば癖になる。

染み付かせてしまった感覚を抜くのは
とても困難だ。


わたしたちのあたまの中は案外簡単に出来ているから
自分さえ騙すことは簡単にできる。

それが、真っ当な事でも
そうじゃないことでも。


だからしばらくは、
ちゃんと騙されていられるけれど

あるとき、ふと思い出してしまう。


まだ騙すこともなかった頃の感覚を
それがちゃんと馴染んでいたときの心地良さを。

ひとたび思い出してしまえば、
それはうわっとあたまのそこらじゅうを駆け回って
タイムスリップしたかのように、ちゃんとそのときの自分が戻ってきてしまう。


ちがうちがう。
そうじゃないんだよ、今はこれでいいはずなんだ。

そう言い聞かせても戻ってくる自分が問う


ほんとうに、これでいいのか。





ちょっと鈍った感覚でいた方がしあわせなこともきっとあるんだろう。

気付かないことが多いければ見なくていいものもあったんだろう。

ちゃんと騙されたままでも導けたものもあったのかもしれない。


甘ったるいあたまでいられたほうが
よかったことも多分あるんだろう。



眼を伏せるのか、
眼を開いてちゃんと視て、受け入れるのか。





なんとなく振り返ったその先には、
やっと見慣れてきた景色しかない。

見据えたその先は
まだ覚えていない道ばかりだ。



いろんなことを思い出す。

そのまま繰り返されるのが止むまで、少しぼんやりする。






エメラルドグリーンの映えるあの部屋が、
とんでもなくすきだった。


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