一心に光を受けて、
青さを湛えた葉のやわらかな輪郭に
変わってきた風を教えられる。
季節になぞって上手に芽吹くものたちを
ファインダーで覗くと少しまた、胸がしゅんと鳴く気がするよう。
心を添えたものと
上手なものは
いつも何処か、少し違っていて
此処で正しさを感じるものと
正しいと呼ばれるものは
ぴったり同じくは重ならない。
たとえばどんなに想い合う間柄だとしたって
それはきっと悲しくも同じ瞬間を持つだろうけれど、
ひとり
記憶の掃き溜めに取り残されてゆくのは
移りゆく季節にまでも、置いていかれてしまうようだね。
交わした言葉のひとつひとつ
全部憶えてしまっているんじゃないかとさえ感じるくらい
日常のごく当たり前の瞬間瞬間にそれは生まれては消えて
生まれては消えて、
消えたものをまた蘇らせていく
残酷なループだ。
時間に押し流されていけるのは
風化を辿れる想いだけで
わたしはまだまだ
呆気に取られたまま動けない。
もうきっと、ほんのひとさじだって
思い出されもしないのに。
