身長143cmの小さめ母、Tinyです。

 

じんは特別支援学校6年生。

発語なし・自閉症・最重度知的障害があります。

 

言葉はないけれど、主張は強め。

今日もいろいろ起きています。

 

特別支援学校6年生の息子「じん」は、
幼稚園の頃から、障害のある子も診てもらえる歯科に通っています。

 

少し前までは、私も一緒に診察室へ入っていました。

 

でも最近は、ひとりで入るようになりました。

 

はじめの頃は、絵カードのスケジュールを見せながら、

 

歯を見る。
歯を磨く。
器具を使う。
終わり。

 

そんなふうに、診察の流れを確認しながら進めてもらっていました。

 

でも最近は、じん本人もそこまで気にせず、
先生方も慣れてくださって、
スムーズに治療できることが増えていました。

 

ところが今回。

 

家を出る前に、じんが急いで、
歯医者さん用の絵カードファイルを学校リュックに入れていました。

 

 

その日の流れは、

 

学校へ行く。


放課後デイへ行く。


デイの途中で母がお迎え。


歯医者さんへ行く。

 

という予定でした。

 

 

デイに迎えに行くと、
じんは絵カードファイルをじっくり見ていました。

 

 

歯医者さんの待合室でも、
何度も何度も見返していました。

 

 

いつになく真剣な様子で、診察室へ。

 

 

そして、診察が終わって出てきたあと、
先生が教えてくれました。

 

 

じん、絵カードを使って、

 

「これはやりたくない」


「こっちをやってほしい」

 

というような交渉をしていたそうです。

 

歯医者さんで写真を撮れないので、

CANVA AIに想像でつくってもらいました。

 

歯医者で交渉する自閉症児

 

え。

 

交渉。

 

歯医者さんで、交渉。

 

先生方も、じんの様子を見ながら、
少し内容を調整してくださったようです。

 

 

交渉成立後、治療を受けたようですグラサン

 

歯科治療をうける自閉症児

 

ありがたい。

 

そして、ちょっと笑ってしまいました。

歯科医の大先生に、絵カードで交渉って。

 

なんで急に絵カードをそんなに確認しているのかなと思ったのですが、
思い当たることがありました。

 

 

前回、虫歯治療をした時、
思っていたより虫歯が深かったそうです。

 

先生も、

「少し痛かったかもしれません」

と心配してくださっていました。

 

じんは何も言わないけれど、
きっと本人の中では、かなり覚えていたのだと思います。

 

 

今回はただの歯科検診。

 

でも、じんの中では、

「また痛いことをされるかもしれない」

と思っていたのかもしれません。

 

 

だから、自分で絵カードファイルを持っていった。

 

待合室で何度も確認した。

 

そして診察室で、
絵カードを使って交渉した。

 

すごい。

 

普段は、

「りんごはどれ?」

と聞いても、指差しもしないのに。

 

歯科治療では、
絵カードでしっかり交渉してくる。

 

必要な時の本気。

 

次の日、学校の先生にもこの話を伝えました。

 

すると先生も、

「学校でも、ずっと絵カードファイルを見て考えていました」

と教えてくださいました。

 

そして、

「交渉できてよかったですね」

と。

 

そう。

 

 

交渉できてよかった。

 

話せなくても、
伝える方法がある。

 

言葉にはならなくても、
嫌なことを嫌だと伝えようとしている。

 

 

その姿を、先生方も歯医者さんも受け取ってくれた。

 

同じ方向を向いてくれる大人たちがいて、
本当によかったなと思いました。

 

じん、歯医者さんで絵カード交渉。

 

母はまたひとつ、
じんの本気を見ました。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。